検索結果の順位は上位表示される事が重要ですが、上位表示されても検索者にホームページリンクをクリックされなければ、意味がありません。検索表示1位のホームページより検索表示3位の方がクリック数が多いケースもあります。
SEO対策→上位表示→「表示リンクのクリック」→閲覧数
グーグルサーチコンソールでは検索での表示回数とその時のクリック率について解析できます。
表示回数とクリック率はサーチコンソールで[検索パフォーマンス]としてサイドバートップで配置されています。グーグル解析ツールのサーチコンソールで、この2っの指標が重要視されていると言う事は、どれだけSEOで重要かがわかります。
過去12ヵ月の解析結果 |
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検索での合計表示回数 |
206万回 |
検索表示での合計クリック数 |
5万回 |
CTR |
2.5% |
上記の結果では、当サイトはこの1年間で何らかのクエリ(検索キーワード)で206万回検索表示され、その内で5万回の検索表示リンクがクリックされたと言う事です。これは20回の表示で1回クリックされていると言う事になります。
どのようなサイトを運営しているかに関わらず、ご自身のホームページのコンバージョン率を計算すると、いかにこのクリック率が大切であるかということが解ります。
コンバージョン率とはサイトに訪問してくれたユーザーの内、実際にホームページの商品を購入したり、サービスを利用したり、またはお問い合わせをしてくれた人の割合です。ホームページを見てアクションをおこしてくれるユーザーの割合は業種によって変わりますし、扱うサービスの金額でも変動するため、一概に平均値では比較できないところがあります。
なので私のサイトの例を解析しますと、コンバージョン率は0.5%程度です。
これはサイトを利用してくれた人の200人の内1人が、何らかの行動を起こしてくれた顧客になるという計算です。当サイトはアフィリエイトサイトなので、コンバージョンがイコール売り上げに直結します。
コンバージョン率が一定の時、クリック率が売り上げに直結しているのは間違いありません。どのようなサイトであってもクリック率とサイトからの反応数は一定の割合で推移するため、いかにクリック率が重要であるかが解ります。
単純に検索順位が上がると、加速度的にクリック率は上昇します。(下記画像)
しかし、グーグル検索ではサイトタイトルなどのビックキーワードだけでなく、色々なスモールキーワードでも検索表示されて、そのそれぞれで順位も変動しているのです。なので、ある期間、それぞれのページで検索順位のクリック率自体を底上げする事が売り上げにつながると言う訳です。
※ 左側の縦列が検索順位
内部的
コンバージョン率はホームページの内部SEOで上昇させる。
ホームページ内のコンテンツでの勝負。誘導がスムーズにできているか?など。
外部的
訪問者数が上昇すると、ある割合でコンバージョン数も上昇する。
訪問者数を上昇させるための手法に対してSEOが施策されているか?
その手法の一つがクリック率の改善。
SEO対策とは画一的なものではなく、いろいろな場面で分けて考え、何に対してどのように改善するのかを意識して施策し、そこに時間をかけるべきなのです。そして各ページそれぞれに対して集中して施さなければいけないのです。
「やみくもに色々やってみた!」ではダメと言う事です。
それを正確に知るために「サーチコンソール、アナリティクス」が存在します。そこであなたの提供するサービスの一人当たりの平均単価を計算してみてください。ある程度の期間で正確に分析すると、訪問者数に対する利益が算出できるようになります。これがモチベーションとなってより強力なホームページになっていきます。
キーワードで検索される限り、そのキーワードがコンバージョン率に関係ないキーワードである場合もあります。なので単純にクリック率が2倍になっても売り上げは2倍にはなりません。しかし、このような事を考慮したとしても、クリック率が上がると、ある一定の割合で確実に閲覧者数が増加し、ホームページからの反応も一定数増加するのは確かです。
検索表示回数はホームページが上位で表示されるのであれば確実に上がります。しかし、実際にはホームページが表示されてからのクリック率(CTR)がホームページからの売り上げに大きく関わっていると言いたいのです。
なのでクリック率に対するSEOを施策する必要があります。
そしてこのクリック率に大きな影響を与えるのが、サイト説明文です。サイト説明文はSEOの手法のひとつであり、その書き方で大きくクリック率が変動します。(このコンテンツでは実際にホームページが検索表示されてからの話になりますのでタイトルの書き方については割愛します。)
サイト説明文に85文字という文字制限があります。この制限はグーグルが頻繁に変更するので、何文字までとは言えませんが、85文字を超えても、表示される部分に重要な文言を入れておけば文字数を超えても問題ありません。
2023年10月現在でサイト説明文は [2行、85文字まで] で表示されています。また2行に満たなくても、グーグルの判断で文節等の区切りに関係なく、適当な箇所で文章は切られてしまう事の方が多いです。
シリウス2のパンくずリストの表示設定画面
シリウス2では [パンくずリストの表示] と [マークアップ] をワンクリックで操作、設定することが可能で、その結果、上記画像のように検索結果の下にメニューリンクが表示されています。
サイト説明文のルール
説明文であるため、当然文章を書くというイメージですが、どちらかと言うと一番目立つ前半部分ではキャッチコピー的なテキストにすると閲覧者の目に入りやすく効果的です。
そのページで一番伝えたい事を文頭で端的に解りやすく記述する
そして閲覧者の見る順番を考えてみます。ご自身も経験があると思いますが、検索者は、最も自分が探しているホームページに近いかどうかを、素早く説明文で確認する習性があります。
「ホームページ作成ソフト」を検索窓に入れた場合
上記画像のように閲覧者の目線はローマ字のF(エフ)の線上で動き、そのあと斜め読みして自分が探している必要なキーワードがあるか確認する傾向があると言う事です。この事を利用して、説明文の次の場所に重要なキーワードを入れるようにします。
1行目の行頭に重要なキーワードを入れます。文章として文頭に入れると文章が成り立たない場合でも必ず1行目の中ほどまでに記述するようにします。また、同じキーワードを複数記述して重複させても意味はありません。但し文章が自然なら類似語を記述するのはOKで、類似語でもサイト説明文では太文字表記される事が多いです。
重要なキーワードの類似語
(作成ソフトの場合)
シリウス2ではページの基本設定で、下記画像のように「ページタイトル」や「サイト説明文」を記述する際にリアルタイムで文字数が自動的にカウントされますの非常に便利です。
文字数は、半角や英数字、句読点、括弧、またはビックリマーク!の記述によって変わりますので、作成ソフトに文字数カウント機能がない場合は次の[bulletin board] が便利です。DLは必要なくネット上で動くので軽いです。
なぜそのサイトをクリックしたのか??
クリック率はサイト説明文の書き方ひとつで相当な上下幅を示します。説明文の書き方でアクセス数は飛躍的に変化すると言う事です。検索結果で3位表示より4位表示の方が、サイト説明文の書き方が上手であるため、クリック率が良いと言う事は、日常茶飯事で発生しているはずです。
必ずしも、上位のサイトばかりがクリックされている訳ではない事に気づいてください。
検索時に自分はどこを見てクリックすると判断したのか?って事です。このような技術を高くするために、普段の練習として自分が調べ物でグーグルを使った場合に、意識付けする事が一番です。
サイト説明文でアピールしたいポイント
サイトタイトル・・・学習塾〇〇〇校
例1・・・108文字
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例1では、一般的な文章になっていています。また、文字オーバーによりキーワードである[短期講習]が表示されません。
例2・・・78文字
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例2では、一番重要な価格についての表現が便等でキャッチコピーになっています。また、この文字数であれば全文が表示される可能性があり、少なくとも キーワードはサイト説明文に全部表示されるはずです。
例1より例2の方がクリック率が高くなると言う事です。
現在グーグルで検索すると、通常その検索クエリに対応した上位60位程度のホームページが表示されます。それ以下の順位のホームページは最下部の「もっと見る」をクリックしなければ表示されません。
それとは別にその検索したキーワードによって、検索結果の最上部のエリアにグーグルが直接答えを返すことがあります。この検索クエリによって表示されるパーツ(ページのエリア)を強調スニペットと呼びます。この強調スニペットとして表示されるページはアルゴリズムの判断で拾いだしているので、もちろんサイト作成者は操作できません。
この強調スニペットは、検索結果の一番良い位置である最上部にクエリに対する答えであるコンテンツを、画像や文章、表、動画などを駆使して、検索者がクリックしやすいように表示されているのです。強調スニペットが表示されると、通常のオーガニック検索で順位表示されているホームページにとっては、クリック率で不利な状況になると言えます。
※ オーガニック検索・・・広告を除いた通常の検索結果表示。
当然強調スニペット表示には検索者が要求する端的な答えがあるわけで、検索者は検索結果で自分に合ったサイトを探すまでもなく、最新最適な情報がここで見つけられるわけです。
要するにグーグルは検索者に、検索をこの強調スニペットの段階で終わらせようとしているのです。これはグーグルが順位表示のサイトリンクをクリックさせないようにしていると言えます。
特にニュースや時事ネタ、トレンド検索、人物検索などで、このような強調スニペットが表示される傾向が強いです。新規にホームページを立ち上げた制作者にとっては困った事です。
それでは、この強調スニペットに自分のサイトを表示させることはできるのかということになります。しかしこのエリアに表示されるためには、グーグルのアルゴリズムが関係していて、絶対的な方法はまだ発見されていません。
また、自分のホームページがビックキーワードで検索結果1位に表示されたからといっても、この上部エリアにはアルゴリズムが選択したサイトのページしか表示されないようになっています。強調スニペットのページがたとえ検索10位のサイトであったとしてもです。なので、なかなかこの強調スニペットに自分のサイトを表示させるというのは難しいようです。
しかし、強調スニペットとして表示されるための条件が、検索結果で上位1位から10位に表示される必要があると言う事だけは、色々な情報から推測できます。逆に言いますと、必ずしも1位のサイトが表示されるわけではないということです。
基本的に強調スニペットはグーグルのアルゴリズムの判断で、検索クエリに最適な記事、画像、動画を、検索順位1位から10位までのサイトの中のページエリアから、抜粋して表示させるシステムであると言う事は間違いないです。
また、強調スニペットに表示されると、以前ではオーガニック検索の方でも、そのホームページは当然検索表示されていましたが、現在では強調スニペットに表示された場合は、オーガニック検索の方から検索表示が省略されてしまいます。以前の私の経験では、オーガニック検索表示されなくてもクリック率は大幅に上昇していました。
ナレッジパネルは、主に店舗の場所や電話番号、口コミなどの情報がまとめて表示されるシステムで、携帯端末では最上部、パソコン表示ではサイドバーに表示されます。ナレッジパネルもアルゴリズムが検索クエリを考慮して、最適な情報をオーガニック検索とは別に、強調スニペットと同じような形で表示されます。
強調スニペットと違うところは、強調スニペットはオーガニック検索結果の1位から10位で表示されたサイトの中から、一部の「ページエリア」が抜粋されているのですが、ナレッジパネルはグーグルのデータベースに保管されている情報の中からから、検索クエリに対して最適な情報を抜粋して、整理されたデザインで表示させています。
このように、強調スニペットやナレッジパネルの表示があるために、せっかく自分のサイトが検索上位表示されてもクリックしてもらうまでのハードルが高くなっていると言えます。このようなシステムはグーグルが検索者に対して、なるべく小さい手間と労力で確実な答えを導き出すと言う、グーグル本来の検索サービスなのです。
今回はクリック率に関するコンテンツで、サイト説明文の書き方について解説させて頂きましたが、これらのサイトを説明文を最適に記述されている場合、強調スニペットとして検索結果の最上部に表示される可能性もあるということです。
SEO対策は面倒なことが多く、多岐にわたって総合的に対応していく必要があります。一つ一つの作業を確実にこなしていくことがクリック率を上げ、それが売り上げにつながるということです。
あなたのホームページもサイト説明文について一度見直してみてはいかがでしょうか。
競争相手のホームページに勝つには、そのホームページが実践しいる以上の施策を自分のホームページでも施策する必要があります。SEO対策は小さな努力の積み重ねで面倒臭い作業ですが、地道にコツコツ進めていくしかありません。