迷惑メールのなかでも、ネット上のお問い合わせフォームを探し出し、このフォームを利用して販売などを仕掛けてくるスパムが激増しています。100%防ぐことは難しいのですが、減らす事はできます。そのための簡単な方法を解説します。
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問い合わせフォームスパムとはお問い合わせフォームを探し出して迷惑メ−ルを送りつけてくるスパムであり、単純な動作で動くフォームを優先に探しています。
そこで送信までにワンクッション必要になるよう、チェックボックスを設置すると、かなりの確立でこのスパムを防止できます。
スパムは送信条件が複雑になるフォームを避けて探しています。
スパムメールを送るプログラムは色々存在しますが、その多くはチェックボックスに対応していません。この事を利用してスパムを防ぐ対策を施しておきましょう。
送信ボタンの上に下記のようなチェックボックスを記述します。訪問者さんがフォームを送信する場合、このチェックボックスをクリックしないと、お問い合わせが終了しません。
これは、<input>要素のrequired属性を指定する事により、 その入力項目(今回の場合はチェック)が入力必須になり、この事をブラウザに知らせているためです。
はい
※ ほぼすべてのブラウザで対応
<p style="text-align:center;"><label><b>上記内容で送信 ⇒ </b></label><input type="checkbox" name="yes" required ><b>はい</b></p>
■試して下さい
チェックボックスのみクリック対象
はい
B-テキストをクリックしてもチェックが入る記述
※ IE5,6非対応
<p style="text-align:center;"><label><strong>上記内容で送信 ⇒ </strong><input type="checkbox" name="yes" required ><strong>はい</strong></label></p>
■試して下さい
チェックボックス以外のテキストもクリック対象
訪問者さんのユーザビリティを考えた場合、当然「B」のテキストもクリックの対象範囲に入っているほうが望ましいと言えます。ユーザビリティはSEOに直結します。
また、お問い合わせはホームページの目的であるコンバージョンの最終段階です。しかし、この「B」のタグは「IE5,6非対応」となっています。それでインターネットエクスプローラーのバージョン「IE5,6」でどのくらいのアクセスがあるかを検証してみました。
ブラウザ別アクセス
アクセス全体の32%がIEです。それで次に、IEのなかで、バージョン5,6のアクセスを調べてみます。その結果が下記画像です。
IEのバージョン別アクセス
この検証で解るように、1,100人に1人がIE5,6であるという事です。このアクセス解析の数字は過去3年間に渡る検証の結果です。
過去1年間にさかのぼった場合と、検証に入れていない他のブラウザのアクセスも考慮し、今後これからの予測として考えられるIE5,6でのアクセスは、2,000人に1人くらいと見込めます。この結果から、私はIE5,6を捨て、{B}のタグを使っています。
スパムを送っている犯人は、チェックボックスがないフォームを自動で探しだしてスパムメールを送っています。ツールによって自動送信されているって事です。
スパム送信者のリストに載ってしまっている場合は、今回の記述では手遅れであり、そのスパムを防ぐ事はできません。しかし今後の事を考えた場合は作業しておく価値はあります。