ホームページで検索される仕組みを知らなければ、インターネットで集客する事はできません。集客とはイコール検索される事です。検索されるための基本はまず、グーグルのデータベースに正しいキーワードでインデックスされる事です。
なので、キーワードでの市場調査の前に、グーグルがどのように検索順位を表示させているのかという事と、キーワードの基本原理について理解された方が良いと思います。同じ施策を施すのなら最低限のルールは覚えておく必要があります。
グーグル検索のシステムを正しく理解するためにグーグル自体を「巨大な本屋さん」と考えて下さい。そしてあなたのホームページは「一冊の本」です。何万冊と並んでいる本屋さんに、あなたの本が完成して「本棚」に置かれます。
グーグルのこの「本棚」の事を「データベース」と呼びます。そしてグーグル書店の本棚にホームページを置いてもらう。これを「データベースにインデックス」されるなどと言います。
まず、ドメインを取得して、トップページのサイトタイトルとH1、説明文等が決まり、ある程度コンテンツが完成した時点で、本を棚に並べてもらいます。SEO対策の前段階の作業で、ホームページのアップロードからすべてが始まります。
下記動画ではグーグルのデータベースを紹介しています。このグーグルの巨大な本棚の一部にあなたのホームページがインデックスされます。そしてあなたのホームページはキーワードによって閲覧者に検索されます。
※ 動画を再生すると音が出ます。
新規のホームページをアップロードすると、あなたのホームページを探す新規サイトアルゴリズムと言うグーグルのクローラーが回ってきます。遅くても1週間くらいで、そのホームページを上記動画のグーグルのデータベースに並べてくれます。
ただ、今後ホームページの運営上、ページを更新した場合もそのページがインデックスされる必要があります。その場合は強制的にクローラーを呼ぶ事ができます。これは作成者がサーチコンソールで操作します。
ホームページを初めてアップロードしたあなたは、デビューしたばかりなので無名であり、誰もあなたの事を知りません。なのでグーグルは優遇措置として、あなたのドメインを新人扱いして特別な計らいを行使してくれます。
それは先ほどインデックスとは本が本棚に並べられるようなものと書きました。ですが、本棚に並べられるのと同時に、本屋に入ってすぐの「新刊書コーナー」と呼ばれるワゴンの棚があり、そこにもあなたの本を一定期間ですが置いてもらえます。あなたのホームページが目立つようにしてくれる訳です。
これを「グーグルハネムーン」といって、一定期間の優遇措置としてあなたのホームページを検索結果上位に表示します。新人作家のお披露目という事で、グーグルはこの現象を2012年に公式で認めています。
本棚にあなたの本は並べられました。後はお客さんを待つだけです。早く買って頂きたいですよね。本を買って頂くには、まず本を見つけてもらわなければ始まりません。どうすれば効率的に見つけてもらう事ができるのか?
本には背表紙があり、棚に並んでいるのでお客さんはその背表紙しか見る事ができません。ホームページも同じで、その「ホームページタイトル」が背表紙として検索結果で並んでいるわけです。
本は手にとって見なければ、買うか?買わないか?は判断できません。例えば、「犬のしつけ」についての本を探していたとします。しかし、手に取った本の背表紙が「愛犬のしつけの方法」にもかかわらず、その内容が、「かわいい犬の服の作り方」だった場合。あなたはその本をどうするでしょうか?
その本は目的と違うので本棚にすぐ返してしまいますよね!これを直帰と言います。(すぐサイトが閉じられる。)
本が棚に並んでいる場合、中身は絶対見れません。ホームページもまったく同じです。とりあえずサイトタイトルという背表紙だけを頼りに検索される訳です。なので、「サイトタイトル」は、まさに本の背表紙にあたります
極端ですがこのように、本の背表紙とその書かれている内容が違って、すぐ本棚に戻されてしまう確立の事を「直帰率」と呼びます。検索結果に表示されてサイトが開かれても、すぐにブラウザを閉じられるようではホームページの価値はありません。この直帰率を改善する事がホームページの解析の第一段階になります。
直帰率の理想はホームページの種類にもよりますが30%台と言われています。70%以上で改善の必要があると思ってください。要するにホームページを開いた人の半数程度は、「2ページ目を閲覧している。」この状態に保つ必要があります。
そうでないとホームページの「オーソリティが低い」とグーグルに判断されてしまう可能性が極めて高くなるという事です。ホームページのオーソリティとはグーグルが判断するサイトの価値の事です。
サイト構成を考えている時点で次を考慮する
ホームページがクリックされた瞬間に、ひと目で何について書かれたサイトなのかを閲覧者さんが、1秒で判断できるようにする。特にトップバナーについては余計な情報を書かないように。
また、色使いをホームページの内容に合うようにしてカラーは3色までとし、あまり多くの色を使わない。
このような事は、同種の検索上位表示されているサイトを参考にするのが一番手っ取り早いです。直帰率はグーグル解析のアナリティクスで確認できます。トップバナーの作成方法は下記関連ページを参考にして下さい。
ここまでをまとめますと、検索キーワードの根幹はサイトタイトルです。本が本棚にすぐ返されないように、サイトタイトルとホームページの内容は一致させるようにします。そして尚且つ、トップバナーは、本の表紙みたいなものなので、ホームページの内容が直感的に判断できるよう、シンプルで万人受けするデザインにして下さい。
トップバナー作成では凝ったデザインにする必要はなく、かえって余計な情報は、訪問者が混乱する原因となり、2ページ目を見てもらう事の妨げになる確立が高くなります。画像を使うならイメージがシンプルに伝わる事だけを考慮します。
グーグルがホームページの価値を判断するのですから、ホームページが完成してアップロードした時点で、そのホームページで使われているキーワードによって、実は集客できるかどうかの勝負は決着しているのです。
十分にお客さんの悩みを分析して、それを元にキーワードを考慮し、コンテンツが作成されている場合は、そのキーワードで上位表示されるはずで、訪問者の確保は約束されている事になります。
もちろん十分な情報量と解りやすい文章で、尚且つ閲覧しやすいサイト構成である事も必要です。
要するにキーワードの選択は、ホームページを作成する前段階の作業であり、この時点での判断能力で、ホームページの運命は、ほぼ決着してしまうのですね。キーワードは市場調査から生み出される事から、この市場調査という作業が如何に大切であるかをわかって頂けると思います。キーワードを後付けで決める事は、サイト構成を考えても無理なのです。
世界の検索エンジンでグーグルは独壇場であり、結局グーグルが決めたルールに従わない限り上位表示はありえません。このルール上では「サイトタイトル・H1」などのホームページの見出しは最重要視されます。
(シリウス2ではH1タグは自動で記述されますので、タイトル、H2〜H6をご自身で決めます。)
その上で、あなたのホームページの各ページのコンテンツに最適なキーワードを使い、またサイト規模を大きくする事で、その多種多様のキーワードにより色々な属性のお客さんがアクセスしてくれます。このように幅広い顧客層からのアクセスを得るためのキーワード群をロングテールキーワードと呼びます。
キーワードの重要性はお伝えしましたが、実際に次の章からは、ホームページに必要な「悩み系キーワード」を集める方法と、その集めたキーワードを、どのように取り扱い、整理して、作成するページに落とし込むのかをお伝えします。
次は本題!「市場調査の基本!」