集客数UPのためのサイトの効率的な改善の第一歩はグーグルアナリティクス4解析から!
GA4は高機能ですが、基本的にデフォルトの状態では、指定したページでの特定のリンククリックや内部リンククリック数などのイベントは計測する事ができません。そこで自社のサイトに必要な情報を計測するためにGTMを導入します。
GTMを利用する際はGoogleタグをサイトに貼る替わりに、GTMのタグを設置します。そのタグにGTMからGoogleタグやイベントタグのソースを送信する事で、GA4に測定結果を表示させると言うシステムです。またGA4ではイベントのカスタムパラメーターの測定情報を、解析しやすいようにカスタム定義を設定して探索レポートとして表示させます。
[この動画は2時間09分38秒で見れます]
特定のリンククリック
コンバージョンリンクの
クリック数
内部リンククリック数
コンバージョンページへの
内部リンククリック
サイト内の外部リンククリック総数
インスタグラム / X
SNSのクリック合計
このコンテンツのコンバージョン計測
ホームページによって計測の対象は異なりますが、GTMを利用してGA4で解析するための基本として、上記3っの作業の意味が理解できれば、今後はその応用で自由にあなたが望むレポートを表示させる事ができます。
今回は初心者さんにも解りやすいように、GA4とGTMの紐付けから、作成したイベントをカスタム定義のカスタムディメンションとカスタム指標に割り当て、「探索レポート」に表示させるまでの3種類の設定を全部解説します。
探索レポート解析までの大きな流れ
[GA4導入]→[GTM設定]→[タグアシスタント導入]→[カスタム定義作成]→[探索レポート設定]
下記画面のようなレポートは、このコンテンツの作業をする事でGA4の「探索」で確認できるようになります。探索についての設定はGTMとGA4を紐付けしてからの最終の作業になりますので、後半で詳しく表示方法などを解説します。
通常「探索レポート画面」の表示は、下記画像のようにカスタムデメンションを「行」に設定する場合がほとんどですが、「列」で表示させる事もできます。このような配置は、「解析で何を計測するのか?」がポイントになります。
上記画像はこの当サイトのレポートです。このサイトではアフィリエイトリンクを設置しているページと、設置していないページが存在しますが、それぞれリンクを貼っているページのページタイトルとURL、外部クリック数とそのリンク先URLを表示させています。今回3種類、5パターンの探索レポートページをお伝えしますが、その内の一つのレポートです。
グーグルアナリティクス4 [GA4] | グーグルタグマネージャー [GTM] | グーグルタグアシスタント [GTA] |
---|---|---|
グーグル解析ツール | タグを一括管理してGA4に送信 | GTMの動作確認ツール |
GTMから情報を受信 | [Google タグ] [イベントタグ] | GTMの [プレビュー] で稼働 |
GA4とGTMを連携させ、探索レポートを作成するまでの手順
登録済みのグーグルアカウントをGA4のアカウントとする事ができます。グーグルアカウント自体を持っていない場合はGA4に登録する前にグーグルアカウントを取得しておきます。すでにGメールや他のグーグルサービスを使っている場合は、グーグルアカウントを取得していることになります。そのアカウントでGA4の新規アカウントを取得します。
※ 下記1〜6の手順で必要事項を記述します。
1-氏名の記述
(姓は省略可)
2-生年月日-性別
3-Gmailの作成
(既存のメールアドレス可)
4-パスワード設定
5-非常時の通知アドレス
(スキップ可)
6-電話番号
(スキップ可)
上記のグーグル公式サイトで、アカウント取得から解析するサイトの設定、タグの取得まで設定します。
アカウント名は任意の文字配列で良いですが、次項で「解析するプロパティの名前をサイト名」で設定するので、アカウント名をホームページのタイトルにするのは止めた方が良いです。下のチェックはそのままの状態でOKです。
※ アカウント・・・GA4を利用する権限を有する者(会社名や店舗名をお勧めします。)
レポートのタイムゾーンは日本、通貨は(\)を選択
通常の企業・店舗サイトでしたら一番上の「見込み顧客の発掘」にチェック
日本を選択し、チェックボックスにチェックを入れて同意をクリック
ストリーム名はサイトのサービス内容を記述。「学習塾経営」「自家製ケーキ製造販売」など、深く考えなくてもOK。ストリーム名を記述しないと「ウェブストリームを作成」が青色反転されず、次に進めません。
GA4登録完了
上記を記述すると「ストリームを作成」が青色反転し、ココをクリックすると [ウェブストリームの詳細] の画面が開き、この時点で設定したホームページがGA4に登録完了となります。次のタグの実装に進みます。
GTMの設定で今後グーグルタグの実体は見る機会はないと思いますし、今は意味を理解する必要もないです。作業としては、このグーグルタグを貼るかわりに、GTMタグを貼ります。この作業でGTMからグーグルタグのソースをプロパティに送信する事が可能となります。送信する事でGTMタグをグーグルタグやイベントタグに書き換えると考えてください。
[タグの実装手順を表示する] をクリック
上記画像の「手動でインストールする」をクリックで表示されるこのコードを、全ページでHTMLファイルのヘッダー開始部分の直後に貼り、イベントごとにソースを追加していく事になります。しかしこの作業は大変面倒です。
なので、この画面は閉じて、GTM「グーグルタグマネージャー」を利用して、GTMからサイトにグーグルタグコードを送る方法を採用します。そのためにはGTMとサイトを紐づけする必要があり、GTMのソースをサイトに貼る事になります。今後の管理の為にも事項でお伝えするグーグルタグマネージャーを利用して下さい。
GTMを利用した場合、[GTMタグ] の貼り付け作業を最初の一回だけしておく事で、今後のイベントの追加や変更で、直接HTMLを触る事がなくなります。[Googleタグ] の画面は閉じて、次項 [GTMタグマネージャー設定] に進んでください。
タグマネージャーとはイベントタグなどを一括管理できるツールで、今回このツールを利用する事でサイトのhtmlに解析ソースを直接設置する必要がなくなります。GTMはグーグル公式のタグマネージャーです。
複数のグーグルアカウントを持っている方はGTM用に設定できます。GA4で設定したアカウントでもOK。
GTMでのアカウントが必要なので、当初アカウント設定の画面が開きます。ここでは画面右上のアカウント作成をクリックします。後にコンテナと言う用語がでてきますが、これはタグを収納するフォルダみたいなものと考えてください。
GTMでタグを設定する場所の概念
GTM→GTMアカウント→コンテナ作成→タグ作成
これらを順番にきめていく簡単な作業です。まずはGTMアカウントを設定します。
[作成] が青色反転するのでクリック
※ この作業で [GTMのアカウント名] と [コンテナ名] が決まりました。
下記画像赤枠のリンクをクリック・・・GTM-ID (GTM+数字)
下記GTMコードの設置は、トップページはもちろん「すべてのページ」で作業が必要になります。
シリウス2の場合では「編集」から「HTMLの編集」をクリックして、上記のタグを<head>直後と<body>の直後の指定された場所に貼り付けます。次に保存から [全テンプレートで保存] をクリックで保存します。シリウス2の場合はテンプレートにサイト生成するので、今後ページが増えてもこの作業は最初の1回だけです。(下記画像参照)
「編集」から「HTMLの編集」をクリック
<head>直後
<body>の直後
※ すべてのページでこの作業を繰り返し、最後に必ず [保存] から [全テンプレートで保存] をクリック
GA4とGTMの紐付けが完了
次の作業から実際に [Google タグ] を作成し、[GTM] から [サイトのGTMタグ] に送信します。
※ サイトのGTMタグで受け取った情報をGA4で確認できるという流れです。
下記画面と違う場合は、画面上部の「全てのアカウント」から先ほど設定した「アカウントからコンテナ」を選択します。当初サマリーの画面が開いたら、サイドメニューの「タグ」をクリックします。下記はGTMの「階層の概念」です。
当初 [タグ] をクリックしてもまだ設定していないので「空」になっています。
下記画像下の「トリガー」と今から設定する [Google タグ] で「1セットのタグ」になります。
「Googleタグ」を今から設定しますが、イベント解析を行うには、この作業が完了した後に [Google タグ] の下の「Googleアナリティクス : GA4イベント」も設定します。まずは「Googleタグ」の設定です。
この画面を開いたままでGA4を別ブラウザで開きます。GA4にタグIDが記載されていますのでコピペします。
測定IDは必ずGを含めてコピー
これで「タグ」は設定完了です。次はこのタグのトリガーの設定です。
配信「トリガー」は、上記で設定したタグを「配信するタイミング」を指示します。
[Initialization-All Pages] イニショラゼーションオールページィズは一般のサイトでグーグルが推奨するトリガーです。
イニショラゼーション オールページィズ とは、「すべてのページで初期化」と言う意味で、複数のタグがある場合では、この[Initialization-All Pages] が優先して発火されます。
GoogleタグアシスタントはGTMで作成したタグが、送信(発火)時に、正常にサイトのHTMLに貼った [GTMタグ] に紐付いているかをテストするGoogle公式の拡張ツールです。インストールするとChromeのツールバーにアイコンが表示されます。この拡張ツールはGTMの画面からアクセスする事になりますが、インストールされた場所もチェックします。
Tag Assistant Companion
トグルボタンが [ON] になっている事が確認できればOKです。
[プレビュー] クリックでTag Assistantに接続され、別窓でブラウザに表示されます。
URLを記述したら [接続する] をクリック
記述したURLのサイトが別窓で開きますので、タグマネージャーのブラウザに戻って下さい。この際、接続したサイトは閉じないでください。タグマネージャーは確認したいサイトを接続した状態で使います。
[続く] の青いボタンをクリック(英語表記される場合があります)
接続した画面で、赤枠の [タグの発射] の下で、[Google タグ 一回起動されました] が表示されていれば成功です。タグの発射を業界では「発火」と呼びます。
下記画像のように、表示されたタグをクリックした場合、その詳細が表示されます。また発火させたいタグが発火しなかった場合は、上記画像の [変数] をクリックする事で原因が判明し、正しいソースを表示させる事もできます。今後タグマネージャーを利用していく上で、現時点ではこのような方法を使う場面もあると言う事だけ覚えておいてください。
基本的に [Google タグ] はすべてのページで発火している状態が正常です。また、後に解説するイベントタグでは、発火してはダメは場面の方が多くなりますので頭の片隅に置いて下さい。
上記画像では下に発火していない [イベントタグ] がありますが、このタグは「パラメーター設定」で、このページで発火すべきでないタグのため、発火していないことが成功と判断します。この事については次の [イベントタグ] で解説します。
※ [Google タグ] が発火しましたら、次の工程 [イベントタグ] を3っ作成します。
[イベントタグ-1]・・・指定ページの特定リンククリック数
GA4で当サイトを実際に解析していますが、まず一つの例として [シリウス2 レビューページ] の一番上に設置したアフィリエイトリンクの測定が、どのような設定になっているかを公開します。
(定義・・・指定したページの特定の外部リンクのクリック数の測定)
サイト内では、それぞれのページに必要な色々なリンクが設置されていると思います。もちろんメニューのリンクもそのページのリンクです。その中で特定のページの指定した外部リンクのクリック回数のみを計測するイベントを作成します。この外部リンクの解析の他、このコンテンツでは後に [イベント-2 イベント-3] で異なったパターンの設定も解説します。
[イベント-1] |
サイト内の指定したページの特定の外部リンク (内部リンクでもOK) |
---|---|
[イベント-2] |
指定したページに対する他のページからの内部リンク |
[イベント-3] |
サイト内に設置したすべての、指定した外部リンク (内部リンクでもOK) |
「イベントスコープ ※」のカスタムディメンションであれば、上記の3っのパターンを理解しておくだけで、あなたのサイトの解析したい設定にも、ほとんど対応できるはずです。
[イベントスコープ ※ ]・・・イベント単位で作成できるカスタムディメンション
クリックされたボタンのテキストやURL、その場所などの情報
[ユーザースコープ]・・・ユーザーに対して紐付けるカスタムディメンション
ユーザーID、生年月日、性別や会員種別など、後に変わらない属性
(サイト内でユーザーログインが発生する場合での利用が多い)
[イベントタグ] を作成する場合は、そのイベントに適合したトリガーを先に作成します。今回のイベントはアフィリエイトリンクのクリック数なので、その [特定のクリックイベント] に対応したトリガーの設定を先に作成するという事です。
※ [トリガー]・・・イベントを一定の条件で発火(カウント)させるタイミングを決める起動装置
※ [タグ] = [イベント-1]・・・「イベントタグ+トリガー」
[イベントタグ-1] のトリガー
ある特定のユーザーの行動をカウントするための専用のトリガーであるため、あらかじめカスタマイズで作成しておく。このトリガーの作成は、サマリーのサイドメニューの [トリガー] を利用する。
変数設定→イベントのトリガー設定→イベントの設定→設定したトリガーをイベントに設定
※ イベントタグを作成しながらでもトリガーの作成作業は可能だが、今回は先にトリガーを作成する。
[Click Text] [Click URL] [Page URL] が「組み込み変数」に無い場合は、右上の [設定] をクリック。
×ボタンで選択画面と閉じると、元の画面にチェックを入れた変数が表示されている。この作業をしておく事でチェックした変数が、後に [イベントタグ-1] の条件を設定する時に、選択肢として表示される。
後でイベントタグを作成する際に、このトリガーを選択して設定するので解りやすい日本語の名前でOK
特定のリンクへのトリガーになるため、2っあるリンク要素の内の [リンクのみ] を選択する事になる
下記設定は今回の解説のために記載した内容で、特定リンクのクリック数を計測する場合の基本です。もちろん貴社に必要なイベントを作成する必要がありますので、まずはテストとして作成してみてください。
1,リンクの種類・・・[一部のリンククリック] にチェック
2,条件・・・・・・・下記の条件をすべて満たした場合、トリガーが発火する
3,保存・・・これで「トリガーの一覧」でカスタマイズした上記のトリガーが選択肢として表示される。
上記のトリガーの設定を要約
以上の条件を全て満たした場合にのみ、「イベントタグを発火させる」ためのトリガーである。
※ ここまでは [イベントタグのトリガー] の予備設定。次は実際にイベントタグを作成する
GTMのサマリー画面 [タグ] をクリック
先ほど作成した [Google タグ] が見えています。
下記画像下の「トリガー」部分に、先程設定した「トリガー」を割り付ける。今から設定する [イベントタグ-1] とトリガーで「1セットのイベントタグ」になります。まずはタグから設定。
文字列は [値] 以外は認識しやすいアルファベットで記述し、区切りはアンダーバーを使う。
※ アンダーバー・・・半角 (Shift+[ろ])
※ 2行目以降は [パラメーターを追加] で行が追加される
すべて記述したら右上 [保存] をクリック
@-A | [測定ID] |
Googleタグと同じようにGA4からのコピペ |
---|---|---|
@-B | [イベント名] |
解りやすい任意の文字配列 |
※ 記述は任意のアルファベットの大文字/小文字/アンダーバー
イベントパラメーター | 値 | |
A-A |
[URLを格納する変数の名前] |
右の+ボタンで変数を選択 |
A-B |
[クリック回数のカウント] |
[1] を記述 |
A-C | クリックしたテキストに対応する文字列 |
右の+ボタンで変数を選択 |
{{Click URL}} のように波カッコで囲われた部分を変数と呼び、GA4に送る指定されたデータを格納する「値」の収納ボックスみたいなものとして理解してください。この場合ClickしたURLを格納してGA4に送信される。
中央の赤枠部分でクリック
下記のように作成した2っのタグが並んでいればOKです。
2っのタグの設定は完了しました。[Google タグ] は先程発火するかをテストしましたが、次は [イベントタグ-1] が正常に機能するかをチェックします。[プレビュー] ボタンをクリックします。公開ボタンは押さないで下さい。
[接続する] で開いたサイトを閉じずにタグマネージャーに戻り [続く] をクリック。
このURLでは「アフィリエイトリンクのクリック」と言うイベントは設定していないので、 [イベントタグ-1] が発火していないのは正常な動作になります。[イベントタグ-1] を発火させたいのは、特定のページのアフィリエイトリンクがクリックされた場合だけです。次はそのページに飛んでアフィリエイトリンクをクリックしてみます。
コンバージョンを測定したいアフィリエイトリンクを貼っているページに飛び、そのリンクをクリックして [イベントタグ-1] が発火するかを確認します。先程タグマネージャーの [続く] ボタンで開いたURLのページに戻り、メニューからアフィリエイトリンクを貼っているページ [シリウス2レビュー] をクリックします。
測定したいアフィリエイトリンクをクリックする。
このようにタグマネージャーでは、プレビューで表示させたサイトを順番にクリックしていった時、そのクリックした順番でそれぞれのページでのクリックの状況が、時系列で画面左の [まとめ] の部分で把握できます。
今回の場合では、[シリウス2レビュー] のページの特定のアフィリエイトリンクをクリックしたときに [イベントタグ-1] が発火しているので、設定に間違いがないのが解るという事です。[Google タグ] はすべてのページで発火させます。
※ [まとめ]の横のゴミ箱ボタンで、表示の履歴がリセットされます。
[イベントタグ] が問題なく発火していれば、GA4のレポートのリアルタイムの解析画面に反映されているはずです。
まだリンクをクリックしていないので、GTMで作成した [イベント-1] は表示されていない。
タグマネージャーで発火させたイベント [REVPage-AFLクリック] がカウントされ表示される。
イベント [REVPage-AFLクリック] の中のそれぞれのパラメーターをクリックすると、その内容が表示される。
特定の計測したいリンクを貼っているページへのクリック回数を計測します。この当サイトを利用しての解説になるので、「シリウス2レビューページ」に対する内部ページリンククリックが、どのページから何回クリックされたかを計測します。
[イベントタグ-2] の作成で応用できるパターン
ランディングページに対する各ページの内部リンククリック数の計測
あなたのサイトで「お問い合わせ」や「お申し込み」を掲載しているランディングページに対しての内部リンククリック数を計測できます。後でカスタム定義を設定し。探索レポートを作成した場合に、合計クリック数、クリックが実行された「ページURL」や「ページタイトル」も表示できるようにします。
イベントタグの名前 |
レビューページクリック |
GTMで管理 |
漢字/ひらがな/でもOK |
---|---|---|---|
イベント名 |
Click_review_page |
GA4でイベント |
数字不可/区切りアンダーバー |
パラメーター |
値 |
カスタム定義 |
---|---|---|
Click_review_page |
{{Click URL}} | カスタムディメンション |
review_click_count |
1 | カスタム指標 |
Click_Text |
{{Click Text}} | カスタムディメンション |
トリガーの発火タイミング
「Click URL/含む」 を選択し、「entry46」 の部分は、あなたのサイトで対象になるページのURLの
[https://www.] を除いた部分のドメイン+ページ名を記述します。(ページ名のみでもOK)
外部リンククリックが各ページにそれぞれある場合で、その外部リンクが同じリンク先の場合に、総クリック回数とそれぞれのページで何回クリックされたかをページURL(ページタイトル別)に計測します。この当サイトでの解説になるので、シリウス2のアフィリエイトリンクを設置している全てのページごとのクリック総数と、全体の合計を表示させます。
[イベントタグ-3] の作成で応用できるパターン
サイト内の複数のページのクリックの情報をまとめて計測できる。
例としては、別ドメインで他の関連サイトを運営している場合や、ツイッター [X] 、インスタグラム、ブログ、その他アマゾンや楽天のアフィリエイトリンクを設置している場合に、それぞれのページごとに外部リンクのクリックの状況を把握する事ができる。
イベントタグの名前 |
ALLPage_AFLクリック |
GTMで管理 |
漢字/ひらがな/でもOK |
---|---|---|---|
イベント名 |
ALLPage-AFLクリック |
GA4でイベント |
数字不可/区切りアンダーバー |
パラメーター |
値 |
カスタム定義 |
---|---|---|
Click_AF_link | {{Click URL}} | カスタムディメンション |
all_click_count | 1 | カスタム指標 |
Click_Text | {{Click Text}} | カスタムディメンション |
トリガーの発火タイミング
「Click URL/含む」 を選択し、「web/afsirius」 の部分は、対象になる外部リンクURLの
[https://www.] を除いた部分のドメイン+ページ名を記述します。
(計測対象によってはドメインのみでも可)
これまでの作業ではGoogleアナリティクス4に登録して、GTMを設定し [Google タグ] でGA4とGTMを紐付け、その後イベントタグを作成しました。またタグマネージャーをインストールして、これまでの設定の動作確認をしてきました。
次の作業は、GA4リアルタイムで表示されていた情報を、グラフなどのレポートで確認できるようにします。そのためにはGA4のカスタム定義で「カスタムディメンション」と「カスタム指標」を設定する必要があります。 またその設定を行った後で、今までの作業の集大成とも言える「探索」と呼ばれるGA4のレポート画面で測定結果を表示させます。
これらの一連の作業で、GA4のデフォルトの機能では実現できなかった、特定ページの特定のリンククリック数や内部リンククリック数などのカスタムでの測定が「探索」というレポート画面で確認できるようになる訳です。
上記のように追加で [イベントタグ-2] [イベントタグ-3] を設定をした場合は、すでにこの当ページの上の方のコンテンツで解説している、 [イベントタグの発火確認] と、まったく同じ要領で、もう一度確実にイベントタグが動作しているかを確認します。これは新しいイベントを追加作成するごとに実施してください。
※ 下記リンクは別窓で開きます。
カスタム定義
カスタムディメンション+カスタム指標
※ デフォルトの指標があるので、カスタムディメンションだけでも探索レポートは作成できる。
GA4には存在しないディメンションを、自分で定義できる。GA4でデフォルトで自動収集されるイベント以外のデータを取得して、独自の分析軸を設定し、レポートで分析できる。今回の設定では、特定の外部リンククリックや、指定ページに対する内部リンククリック、ランダムなページからの外部リンククリック、など3種類。
GA4標準装備のディメンション
カスタムディメンション
カスタムディメンションで設定した分析軸に対する結果を表すデータ。内部リンククリック数や特定のページの閲覧に対するスクロール率、資料請求数、お問い合わせ数など、独自に設定してレポートで表示される数値や単位。解説のために今回の設定では、カスタムデメンションに対する対応したカスタム指標もそれぞれ3種類作成しています。
今回のイベントの設定は、2種類の外部ドメインリンクのクリックと、指定した内部ページに対する各ページからのクリック数の3種類です。まずは操作に慣れるために、それぞれあなたのサイトに必要な計測と一致しているイベントがあれば、URLなどのパラメーターや条件、値を変更してそのまま利用する事も可能です。
次項でイベントとカスタム定義の関係性を確認し、その次に [イベントタグ-2] のカスタム定義の設定を解説しますが、先に作成した3っのイベントと、作成後のカスタム定義がどのような関係になるかをまとめておきます。
イベントタグ |
測定対象 |
---|---|
[イベントタグ-1] |
指定ページの特定する外部リンククリック数 |
[イベントタグ-2] |
指定ページに対する内部リンククリック数と参照元ページ |
[イベントタグ-3] |
サイト全体で特定の外部リンククリックの総数 |
[イベントタグ-2]・・・特定ページに対する内部リンククリック数の計測
[イベントタグ-2] の内部クリックのパターンが理解しやすいのと、使われる可能性が一番高いと思われるので、次項で「理論」、その次に「設定方法」をお伝えします。他のイベントも理屈は同じなので、まずはこの設定で正常に動作させ、探索レポートの表示を確認してください。
カスタムディメンション | ||
---|---|---|
イベント | ディメンション名 | パラメーター名 |
[イベント] -1 | REVPage_AFLクリック | Click_link_affiliate |
[イベント] -2 | REVPage_クリック | Click_review_page |
[イベント] -3 | ALLPage_AFLクリック | Click_AF_link |
カスタム指標 | ||
---|---|---|
指標 | 指標名 | パラメーター名 |
指標-1 | REVPage_AFLクリック数 | sirius_click_count |
指標-2 | REVPage_クリック数 | review_click_count |
指標-3 | ALLPage_AFLクリック数 | all_click_count |
今からカスタム定義を設定しますが、ここで理解しておく事はGA4の「カスタムディメンションとカスタム指標」のパラメーターをGTMのパラメーターと同一の名前、値として設定する事で、それぞれのデータが紐付くという事です。
また、最終的な作業として、 [探索] でカスタムディメンションとカスタム指標を[探索]レポート作成画面で割り付けて設定する事になります。初めに操作する場合は、一つのイベントに対して複数のパラメーターを設定しておく方が解りやすいです。次項で[イベント-2]のパラメーターをすべて設定して、その関係を図解でお伝えします。
「GTMのパラメーター」 = 「GA4のカスタムディメンションとカスタム指標のパラメーター」
[イベント-2]
特定のページに対する、他ページからの内部リンククリックのカスタムディメンションとカスタム指標の関係
@ ディメンション名:REVPage_クリック
A イベントパラメータ:Click_review_page
B 範囲:イベント
C [保存] をクリック
@ 指標名:REVPage_クリック数
A イベントパラメータ:review_click_count
B 範囲:イベント(イベント以外設定できない。)
C [保存] をクリック
ここまでの操作で [イベント-2] のカスタムディメンションとカスタム指標の設定が完了しました。設定後カスタム定義の画面を開いたとき下記のように表示されるはずです。
下記画像の設定では、GA4にデフォルトで定義されているページタイトルも表示させている。
行 | 列 | |
---|---|---|
ディメンション | 指標 | |
デフォルトのディメンション | カスタムディメンション | カスタム指標 |
[ページタイトル] |
[クリック先URL] |
[各ページの内部リンク クリック数] |
上記のように [行] ディメンション(何に対して)、[列] 指標(何回クリック)されたかを解りやすいように配置する。この例のパターンだけではなく、デフォルトのディメンションや指標を利用する事で様々な表示をさせる事ができます。
クリックして選択。選択後に [インポート] ボタンを押してインポート。
クリックして選択。選択後に [インポート] ボタンを押してインポート。
この作業での表示結果は次項の [イベント-2] 探索レポートの表示。
デメンション
[行]--[カスタムデメンション REVPage_クリック] [ページタイトル] [ページロケーション]
[列]--イベント名
指標
[カスタム指標 REVPage_クリック数] を設置している。
ページURLとページタイトル、イベント名を同時に表示させ (デメンション) や、サイト内でどのページから目的のページに何回クリックされているか (指標) またリンク先URL (カスタムディメンション) が、一目で確認することができる。今回は「リンク先URL」が同じ場所 (リンク先) なので、カスタムディメンションを [列] に配置しても良い。
イベント
[イベント] -1
カスタムディメンション名
REVPage_AFLクリック
パラメーター名
Click_link_affiliate
指標
指標-1
指標名
REVPage_AFLクリック数
パラメーター名
sirius_click_count
[列] にカスタムディメンションを配置した例。この測定は「特定の外部リンククリック」であるためリンク先は一つです。この事から [行] で同じ リンク先URLを表示させる必要がないので、[イベント名] と共に [列] に配置している。
[行] には [ページタイトル] (外部ドメインリンクを貼っているページタイトル) を表示させた。デフォルトのディメンションである [参照元ページ] もインポートして、同じく [行] で前に閲覧されていたページを表示させている。
イベント
[イベント] -3
ディメンション名
ALLPage_AFLクリック
パラメーター名
Click_AF_link
指標
指標-3
指標名
ALLPage_AFLクリック数
パラメーター名
all_click_count
この例ではカスタムディメンションの [クリックURL] が同じリンク先であるため、[行] に同じURLが縦方向に表示されている。しかし、仮にリンク先が異なる場合では、トリガーのURLの設定を工夫する事で [行] に配置したカスタムディメンションに、それぞれのURLが個別に表示されるため、後の解析によるページの改善が考慮しやすくなる。
このように、GTMのイベントパラメーターやトリガーのURL/発生場所などの設定を、これから増えていくカスタムイベントに備えてあらかじめ計画しておくと、より使いやすい探索レポートが作成できる。
また、これらの設定は最初の1回だけなので作業する価値はある。さらに探索レポートは設定した状態をまるごと複製できるのでGTMのパラメーターはすべて「カスタム定義」にしておくと色々試せて便利である。
次項では上記の設定を改善して、[行] 配置を、[列] 配置に変更してみる。
カスタムディメンションを [行] に配置した場合では、同じURLが縦方向に並ぶので、カスタムディメンションを [列] に配置してリンク先URLを一カ所の表示にし、尚且つ [ページロケーション] を外して [ページタイトル] だけを表示させている。このようにパラメーターのURLの設定次第ではあるが、工夫する事でレポート画面がスッキリして見やすくなる。
探索レポートでのカスタムディメンションの配置の基本
カスタム定義を使わないで、デフォルトのディメンションと指標で表示させた例。
※ 「カスタム定義を利用しない探索レポート作成の方法」は次項。
デフォルトディメンション
[ページロケーション]
[ページタイトル]
デフォルト指標
[イベント数]
この表示はカスタム定義を使わず、デフォルトのイベント名を [列] に表示させている。また必要なイベントだけを残すため、不要なイベントは「フィルタ」で表示させないようにしている。カウント(クリック数)は指標から[値] に [イベント数] をドラックアンドドロップし、行には [ページタイトル] と [ページロケーション] を配置しています。
2っのイベントを同時に表示させる事で、今回カスタム定義で設定した、指定したページの特定の外部リンククリックの計測と、指定したページに対する各ページからのクリック数とそのページタイトルが同時に測定できる。
このようにカスタム定義の設定をしなくても、GTMでパラメーターを作成し、GA4でカウントしたイベントは [イベント名] としてデフォルトで探索に表示されるという事である。このパラメーターは、既に上記で解説した通り、GA4リアルタイムでの検索の (イベント数イベント名) で表示されているイベントのパラメーターである。
ディメンションには [行] と [列] に配置場所があるが、イベント名を列に配置しないと見ずらいレポートになってしまう。
ディメンションの [イベント] を (列) に配置する事で、イベントごとの指標(クリック数など)をタイトルやURLごとに確認する事ができます。そのため (行) のディメンションには [ページタイトル] や [ページロケーション] を配置します。
上記画像ではカスタム定義を利用せずに、デフォルトのディメンションと指標で表示させている。この状態からフィルターをかけて [page_view] (ページビュー) だけを表示させた計測の様子が下記画像になります。
複数のイベントを表示させたい場合は、条件で「含まない」などを選択して不要なイベントにフィルタをかける。このとき列の表示する [列] グループ数] を最大の [20] に設定してすべて表示させ、目的の必要なイベントを確認してフィルタリングする。また既に解説したように、このイベントの列にはGTMで設定したパラメーターがイベントとして表示される。
上記画像のディメンションと指標を変更して、ディメンションでデフォルトの [デバイスカテゴリー] をインポートして表示させた。指標は [セッション]、[イベント数]、[平均セッション時間]、[直帰率] をインポートしている。デスクトップからのユーザーが76%を占め、携帯端末ではシリウス2のレビューページは、ほとんどクリックされていない事がわかる。
サイトの形態やサービス、また最終目的によって、計測したいイベントが変わってきますが、最適表示させるには、それらの内容によってGTMで設定するパラメーターや、カスタムディメンション、カスタム指標の設定も変わってきます。
また、その設定した内容によって探索レポートでの [行] [列] などの表示のさせ方も色々変化します。パラメーターの扱いにさえ慣れれば紐付けは簡単ですので、ぜひGTMと探索レポートを使いこなせるようにして下さい。
イベントとはホームページ内で発生するユーザーの特定のアクションや行動、出来事の事です。これらのアクションはユーザーが特定の操作を実行したときに、イベントとして記録されます。イベントは、ユーザー行動の追跡や分析、コンバージョンの測定、ユーザーエンゲージメントの評価などに使用され、GA4ではこれらのイベントを設定して収集できます。
ホームページ内のユーザーのイベント(アクション)の例
ページビュー(Page View) | ウェブページや画面の読み込み |
---|---|
ボタンクリック(Button Click) | 特定のボタンのクリック |
コンバージョンイベント(Conversion Event) | 問い合わせフォームの送信、製品の購入、登録、ダウンロード |
ソーシャル共有(Social Share) | コンテンツのソーシャルメディア共有 |
ページスクロール(Page Scroll) | ページスクロールでどのくらい深さまでページを閲覧したか |
GA4イベントのカテゴリー
このイベントは操作の必要はありません。プロパティをGA4に設定するだけで紐付けられ、自動的にトリガーされカウントを発動します。GA4のレポート画面には次項の拡張計測機能でデフォルトでONになっている指標も表示されます。ホームページの解析のすべては下記記載のページビューとサイト内滞在時間から始まっていて、解析のスタート地点と言えます。
ページビュー(session_start)
ユーザーがホームページを開いたタイミングでカウント
ホームページの閲覧でセッションIDとセッション番号がセッションごとに自動生成され、セッション内の各イベントに関連付けられます。例をあげると、ページビューのセッションIDの生成と関連付けで、はじめてホームページに訪問したのか、あるいは再訪問なのかをGA4は判断しています。
サイト内滞在時間(user_engagement)
ホームページを閲覧している状態が 1 秒以上続いたタイミングからカウント
サイト内滞在時間はユーザーエンゲージメントと呼ばれ、直訳するとサイト訪問者とサイトが、どのくらい深い関係にあるかという指標になります。ユーザーがホームページを開いた瞬間から閲覧時間を計測して、ホームページから離脱するまでの時間をカウントします。
拡張計測機能はイベント名やパラメーターがあらかじめ設定されていて、必要なイベントを採用し、不要なイベントはOFFにしておく事ができます。GA4の管理画面のデータストリームのトグルで設定します。
右のトグルボタンでイベントの計測のON/OFFの切り替えができます。
サイト管理者が目的に合わせて手動で実装するイベント。イベントごとに名前とパラメータが事前に定義されていて、グーグルから推奨されているイベントのこと。グーグルはこの推奨イベントをリストアップしています。(下記リンク参照)
カスタムイベントは完全に手動でイベント名とパラメーターを定義して設定します。コンバージョンを計測したい場合は、そのイベントの性質や目的が画一的ではないため、カスタムイベントで定義し設定する必要がでてきます。
コンバージョンはそのホームページの目的であり、ゴール地点です。このような事からコンバージョンはその業種によって、お問い合わせであったり、資料請求、または登録するという行為、その他では購入、アフィリエイトリンククリック、ダウンロードであるかもしれません。このような事から通常コンバージョンイベントはカスタムイベントで作成します。
※ 次項で実際にカスタムイベントでコンバージョンを測定する方法を解説します。
コンバージョン [成果指標] の例
購入コンバージョン | オンラインショップで製品を購入 |
---|---|
登録コンバージョン | サイトやアプリにユーザーアカウントを作成 |
サインアップコンバージョン | メルマガ登録・レターの購読者として登録 |
お問い合わせコンバージョン | 問い合わせフォームからリクエストを送信 |
ページ閲覧コンバージョン | 特定のページの閲覧 |
ダウンロードコンバージョン | アプリ・PDFをダウンロード |
カスタムイベントとはGA4のデフォルトに存在しないイベントを、イベント名やパラメーターなど自分で定義して作成するものです。GA4でもカスタムイベントを作成できますが、今回はこのコンテンツで作成したイベント1から3をカスタムイベントとして定義し、コンバージョンイベントに設定します。
カスタムイベントでコンバージョンを設定する場合に次の2点を予習する必要があります。それは、カスタムイベントコンバージョンのカウント方法と、GA4の管理画面でのイベント関係の操作画面の概要です。
コンバージョンの測定では、何をもって一回のカウントとして計測するのかを決める事ができます。同じ閲覧者が一回のホームページへの訪問でコンバージョンイベントを5回クリックすると計測が5回とカウントするのか、または一回のホームページへの訪問で何回クリックしても1回と計測するのか、という事です。
操作 | タイミング | カウント方法 |
---|---|---|
デフォルト | 発生回数ごと | セッションに関係なくイベント発生すべてカウント |
設定可能 | 1セッションごと | 複数回のイベント発生でも1回とカウント |
※ 上記の設定は次項のイベント関係の操作画面概要説明の中で触れています。
カスタムイベントでコンバージョンを測定するには、まずコンバージョンに設定したいイベントを作成します。次にその設定したイベントをコンバージョンイベントとして扱うためのスイッチをONにします。そうしますと、コンバージョンメニューで表示されると言う流れです。イベント関係の操作画面と合わせて次のように進めます。
イベント関係の設定は管理画面から操作します。GA4ホーム画面左下の管理 [鍵マーク] をクリックします。
[データの表示]から[イベント]をクリック
本来コンバージョン測定用のイベントを登録する必要があり、下記画像右上の[イベントを作成]からコンバージョン測定用イベント設定します。今回は概要解説なので、コンバージョン測定用イベントの設定が完了している前提で進めます。
デフォルトでイベントが表示されていますが、この中から [form_submit] をコンバージョンイベントとして扱うために、画像青枠の右のようにトグルボタンをONにします。この操作でform_submit(お問い合わせフォーム送信)がコンバージョンのイベントとしてカウントされるようになります。
要するにコンバージョンイベントの設定は、一旦通常通りにイベントを作成してからイベント一覧に表示させ、その後トグルボタンを操作する事でコンバージョンイベントである事を定義すると言う事になります。
[コンバージョン] をクリックするとform_submit(問い合わせフォーム送信)がコンバージョンイベントとして表示されています。先ほど触れた、コンバージョンとしてカウントするタイミングはこの画面右の青色枠のメニューで設定します。
[カウント方法の変更] をクリック
[イベントごとに1回] [セッションごとに1回] どちらかにチェックを入れて右上の保存をクリック。画像にありますようにグーグルは [イベントごとに1回] を推奨しています。
デフォルトで設定されているイベントは前項のようにトグルボタンをONにする事で、簡単にコンバージョンイベントとして扱える。またGTMで作成したイベントパラメーターも、もちろんGA4のイベント一覧に表示される。
今回 [イベント1〜3] をGTMで作成したが、作成した3っのイベントパラメーターがGA4のイベント一覧に表示された後、コンバージョンイベントとして扱うために、前項1,2,3と同じ要領で設定したものが下記画像です。
また、上記の様な設定をしなくても、GTMでイベントを作成して [探索レポート] に表示させた方が実用的な解析が可能になる。そもそもデフォルトで存在しないイベントはGTMで作成する必要があるので、その操作方法を理解した方が良い。
GA4のリアルタイムのカスタムイベントで確認したい場合は、コンバージョンイベントとして設定する必要がある。下記画像は今回のGTMのコンテンツで解説した [イベントタグ -1] [イベントタグ -2] [イベントタグ -3] をGA4で、「コンバージョンイベント」としてトルグボタンをONにして、リアルタイムで表示させた例である。
ホームページ作成を初めて挑戦する方にとって、その作成作業が一通り終わると、満足感と達成感で充実した気分になると思います。しかしサイト作成の本来の目的はコンバージョンです。そのために次は解析と更新していく必要があります。
解析とは今回お伝えしたGA4でホームページが「正しく作成されているのか?」を検証していくという事です。ただ単にあるキーワードでの検索順位を上げ、ホームページの閲覧数を増やすことだけが真の目的ではありません。
本当に自分の作ったホームページが見て欲しい人に見てもらえているのか?これが重要になります。GA4のカスタムイベントでコンバージョンのカウントを解析するのはそのためです。ホームページの閲覧者が多くて反応が少ないより、訪問者の絶対数が少なくても、お問い合わせなどの反応が多いホームページの方が優れていると言えます。
特に個人店舗や中小企業のホームページでは、反応が薄いホームページを改善するよりも、訪問者数が少なくてもユーザーの反応があるホームページの方が持続性があり、また今後少ない労力で売上を伸ばしやすく、効率的であると言えます。
しかしホームページ作成直後は、解析のベースに乗った正しいホームページを作れたのかどうかは未知の世界になります。間違いなくデザインが優れているなどの自己満足だけでは、コンバージョンは獲得できません。
なのでGA4のような解析ソフトで、ユーザーの動向を検証する必要があるのです。それを把握した上でホームページを更新して改善していくことが売上に繋がるわけです。個人店舗ではこの作業が特に重要です。
ホームページでの集客はネット上での情報発信なので、受動的で地味な戦略だと思います。情報を発信してただ待つだけで「受け身」だということです。例えるなら、ミサイル攻撃ではなく地雷のようなものです。あるいは、ライオンが獲物を追って狩るというより、蜘蛛の巣で待ち伏せして獲物を仕留めるというイメージです。
ホームページではそのエサがキーワードになります。
自分が用意したコンテンツという仕掛けに対して、効率よくそのキーワードで検索結果に表示させて、ただひたすら検索でクリックされるのを待っているだけです。そして相手の需要に合っている場合だけが結果につながります。
獲物が全く存在しないところで、蜘蛛の糸を張っても成果はあげることができません。ホームページについても同じことが言えます。ピンポイントで本当に必要なコンテンツを必要な人に提供することができれば、ホームページの規模がたとえ小さくても、大きく反応するものです。罠が小さくても確実に獲物を捉えるというイメージです。
このようにホームページで集客や売上を伸ばすためには、ユーザーの動向にマッチした、ユーザーが必要とする文章作成とその元になるキーワードと、デザインが必要になります。作成したホームページをGA4に登録された方は、ホームページとは上記のようなものであるということを認識して頂ければ取り組みみやすいと思います。
ホームページへの訪問者数を伸ばすことは絶対的に必要ですが、それだけが真の目的ではないことを念頭においてください。解析はこのような事を学んでいく第一歩となります。GA4にプロパティを登録してから1ヶ月ほど様子を見て、その後また結果にもとづいてホームページの更新の対策について考えていくのですが、その間、まずはGA4に慣れてください。