自然発生的な被リンクとはホームページの公開で、他サイトから自然に貼られる通常の被リンクの事です。このリンクは他のウエブマスターが自分のホームページに対して貼るため、当然被リンク側は被リンクされた事に気づきません。
自然発生的な被リンクのみが、自分のサイトの価値を上げSEO対策で有効な被リンクになります。外部SEO対策はいかに被リンクを増やすかという自サイト以外に依存するSEOです。この被リンク数を増すには、ただひたすら頑張って自分のホームページが有益で価値のある良質なコンテンツで構成されるように改善していくしか方法がありません。
このような事からホームページ作成者が外部SEO対策で被リンクについて施策できる直接的な作業は無く、被リンクされる事を待つのが正しい施策です。自然発生する被リンクに対する、相手側の「発リンクURL」やその総数はサーチコンソールで調べる事ができます。そして当コンテンツでは自然発生的な被リンク以外の外部リンクについて解説します。
サイトの運営で、「自然発生的な被リンク」以外の被リンクについての知識は重要で、検索順位を故意にコントロールしようとする対策ではアルゴリズムの判断により検索順位で不利になる事がありますので注意が必要です。
本来他のサイトからの自然発生的な被リンクがSEOでは有効であり、それ以外はグーグルの規約に準拠しているかを意識する必要があります。例えばブログなどの運営で自サイトに誘導するリンクを貼る事もありますが、これは自作リンクでありグレーゾーンとして位置付けしておきます。それではグレーゾーンの被リンクの種類を挙げてみます。
通常の被リンク
〇 他サイトからの自然リンクでありSEO効果が最も高い。
自作被リンク
▲ 自分自身が運営するサイト(ブログ)からの被リンクや相互リンク。このリンク付けのパターンは多いですが、故意にSEOを目的とした量産リンクなどで無ければペナルティを受けるような事はない。
サテライトサイトの量産による自作自演被リンク
×▲〇 自社関連サイトからメインサイトへの被リンク。SEO対策を意識したリンクの増産が目的ではなく、それらのリンクがユーザーに価値を生み、関連性が認められるようなリンク付けであれば罰則は無く、流入によるアクセスを期待しても良い。但し発リンク側のコンテンツが悪質な場合は故意によるSEOを疑われる。
相互リンク集
×× 相互リンク集サイトなどに登録して被リンクさせる行為。このような相互リンクを目的としたサイト自体がアルゴリズムに悪質と見なされるため、そのサイトに掲載されるURLはサイトの評価を落とします。
購入リンク
××× 確実にペナルティを受ける被リンク。現在ではほとんど見られなくなりましたが、かつてリンクを販売する会社が存在していました。この行為で被リンク対策を行なった場合はペナルティを受け圏に飛ばされ、検索結果で表示されなくなります。今でも稀にメールや電話営業の例がありますので要注意です。
現在有効な被リンクであってもグーグルの規約に抵触し、ペナルティーを受ける可能性もあります。上記の購入リンクのように完全に黒である被リンクもありますが、逆に一見黒にみえてもそれに当たらない場合も存在します。
どのような被リンクが良くて、何が悪いのかは「リンク付けの方法」にも係わってきます。すべてを含めてグーグルが警戒する、テクニカルリンクに該当するかの判断力が必要になると言う事です。
本来グーグルは故意的、SEOの戦略としての自作相互リンク、自作自演リンクを警戒しています。前のコンテンツでも書きましたが、これらのリンクはSEO上の「テクニカルなリンク」であると疑われると言う事です。
そもそも自作自演の被リンクですが、これは自分が所有しているホームページ同士を相互リンク、または一方リンクする事です。これらはSEO対策として「白か黒」どちらにあたるでしょうか。
例えば私の場合ですが、この今ご覧頂いている当ホームページは、ホームページ作成ソフトをご紹介しています。この当ホームページと私が別に運営するレンタルサーバーを紹介するホームページと相互リンクしたとします。またはHTMLやCSSについて解説されたホームページでもいいです。一見これは形式的には自作自演のリンクとして見られそうです。
このような場合はホームページを閲覧しているユーザーの立場になって判断します。リンクでつながっているページが、共に有益なコンテンツであるならユーザーにとっては便利なリンクであるはずです。また、相互リンク間の2っのサイトに関連性があるのか、また閲覧者さんに対して目障りであり迷惑なリンクになっていないかと言う事も問題になります。
仮に初心者の方で、ホームページ作成ソフトを探しているのであれば、レンタルサーバーの詳しい比較やサーバー会社選択の方法など、またはHTML等の知識は必要です。なので、これらの情報のリンクは理にかなっていてお客様にとって有益であると言えます。これは限りなく白に近いグレーであると思いますし、そうでないと私は困ります。
このような事から必要に応じてユーザーのために必然的に施された相互リンクは、自作ではあるが自演ではないという事で問題はないはずです。これを「テクニカルな被リンク、発リンク過多」、とみなされてグーグルにペナルティを受けるならサイトの性質によっては困った事態も起きますし、ユーザーに十分なサービスができない事にもなります。
私は、中小企業やSOHO、個人事業主様にホームページの作成サービスをしています。そのホームページの中で、当然自分が作成したホームページを作成実績として掲載し、クライアントは私が作成したホームページの作成実績を見て私に依頼するかどうか判断します。なので、私のホームページでは自分の作成実績である別サイトにリンクさせます。
しかしこれは作成させて頂いたクライアントのホームページと、私のホームページは記事に何の関連性もありません。この事が自作自演でテクニカルなリンクであるとしてグーグルから制裁を受ける理由になるかという事です。
私は個人経営で作成実績は少ないですが、関連性が無い事を理由に制裁を受けるなら、これが規模の大きいホームページ作成会社となると数百件もの作成実績があり、このような多く会社がすべて制裁を受ける事になります。
なので上記の場合では「発リンク過剰」であると判断されていないと言うことです。実際被リンクより発リンクの方が、はるかに多くてもページの価値が高いサイトはいくらでも存在します。また、これらのリンクは故意ではありますが悪意はないはずです。このような事から上記の相互リンクや発リンクは、テクニカルリンクではないと言う事です。
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例えばですが被リンク効果を期待して、内容が薄く意味の無いペラペラサイトを大量作成し、メインサイトに一方リンクを送りまくる。これはあきらかにテクニカルな行為です。または無料ブログのアカウントを大量に作成し、まったく更新されていないそれらの複数のブログから被リンクを受けてもSEO効果はまったく期待できません。
グーグルは前項のような必然的な相互リンクは許していますが、テクニカルリンクは見抜きます。
最終的には悪意があったかどうかです。その悪意というのは、閲覧者に有益でない、またリンクする事だけを目的にする意味の無いホームページからの被リンクであると言う事です。このようなテクニカルリンクでの作業に対して試行錯誤し時間を使うくらいなら、有益なコンテンツの制作に励むほうがよほど建設的です。
もし被リンクネットワークを構築するためにドメインを複数契約し、ホームページを量産するくらいなら、良質なコンテンツでメインのホームページを充実させるために尽力する方が、SEOの施策として安全で近道で確実な方法になる訳です。
仮に被リンクSEO対策の知識が無く、その対策を施さないとします。でも本当に閲覧者の悩みを解決し有益なホームページであるならば、グーグル検索上安定して上位表示されるはずです。そのようなホームページは閲覧時間も長くなり、お気に入りにも登録され再訪問もされます。また自然発生的に被リンクも増えます。これが理想なのです。
さらに良いホームページはページ数も増えるに連れ良質なコンテンツも多くなり、トップページだけではなく、色々なページに被リンクが貼られる可能性が高くなります。index.htmlだけではなく下層ページも被リンクされるという事です。
逆にSEOを気にして相互リンクを施す場合に、心情としてどうしてもトップページにリンクさせる傾向が見られます。しかしこの状況はグーグルの検索エンジンからすると不自然であると捉えます。トップページだけにリンクが集まる事で即ペナルティにはなりませんが疑われます。このような「疑う」というファジーな事もアルゴリズムはやってのけます。
良いホームページとは「自然」でなければならないのです。正しい方法でホームページを作成すれば、SEO対策というものは、意識しなくても後から自然についてくるものなのです。目的と手段を誤って無駄な時間を浪費しない事です。
SEO対策は良質なコンテンツを数多く作成しユーザビリティが高いサイト作成を目指すのが本質です。上位表示させたいと言う欲求で、テクニカルな手法を使うとグーグルの指針に準拠するという事から逸脱してしまう事になります。
「良質なコンテンツSEO」が上位表示のための基本ですが、サイト作成初心者さんでも実践できる、次のような正しいSEO対策は当初から意識して作業した方が良いです。そのためには実際の作業の前に知識が必要な項目もあります。
上記がSEOの基本ですが、作成ソフトを選択する場合にテンプレート自体にどのようなSEO機能が搭載されているかを比較検討する必要があります。ソフト購入の時点でSEOの難易度とスタートラインが違うと言っても過言ではありません。
クリック率に影響する要因
検索結果に表示されるサイトタイトルはクリック率に大きく影響します。ユーザーがサイトタイトルに関心を持ち興味を引くよう文字配列を工夫する必要があります。またサイト説明文であるメタディスクリプションは検索結果の要約です。ユーザーがコンテンツの内容に興味が持てるよう情報をコンパクトにまとめる事がクリック率を向上させるのに役立ちます。
それとリッチザルトと呼ばれる検索結果の表示方法があります。これは商品の画像や星での評価、価格情報などがあります。検索で動画が直接表示される事がありますがこれもリッチザルトにより表示されています。
私もシリウス2の解説動画をアップしていますが、特にリッチザルトで表示させるためのマークアップをする事なく検索結果で表示されています。このように作成したサイトに関係する動画のアップロードはクリック率を高めるのに役立ちます。
パーソナライズされた検索結果により表示される場合もありますが、これはユーザーの過去の検索履歴やクリック履歴、地理的位置などを考慮しているため、サイト作成者はコントロールできません。しかし個人商店などの地域性の高いサイトでは、地名自体をキーワードとしてサイトタイトルに入れる事がクリック率を上げるのに重要な要素と言えます。
直帰率(グーグルヘルプ)
「直帰率は、そのページから始まったすべてのセッションで、そのページがセッションに存在する唯一のページだった割合を示す。」と定義されていますが、もう少し噛み砕いて言うと「ユーザーの一連の行動がそのページだけであった割合。」となります。
直帰率が低いと言う事は、開いたページからすぐ他のホームページに飛ぶ事なくそのホームページ内に留まる率が高いという事です。これは閲覧時間が長く、色々なページが満遍なく閲覧されているという事を意味します。逆に直帰率が高いと最初に開いたページだけしか閲覧されていない確率が高くなり、すぐにそのページが閉じられていると言う事になります。
現在ではグーグルのサイト評価指針で直帰率がサイトの検索順位に直接影響しているとは考えられませんが、初心者さんなら直帰率に関係する「ページタイトル」や「ページ内見出し」の決め方で基本的な事はマスターしておく必要があります。
もし仮にあなたが、鉄道模型に興味があり、グーグル検索をしたとします。おそらくグーグル検索で順位上位から見ていく事になります。その検索結果が「鉄道の写真集」あるいは「鉄道の歴史」、単に本物の鉄道の動画、などなら興味ないです。鉄道に興味があってもあなたが今知りたいのは鉄道模型についてであり「模型」でなくてはいけません。
いくらその鉄道の写真集、歴史、動画、がすばらしいホームページであったとしても、今すぐ知りたい「鉄道模型」の情報が掲載されていなければ、すぐに画面を閉じてしまうはずです。これはキーワードが適切でないために、直帰率が高くなる例で検索者の意図が記事本文に反映されていないという事からユーザビリティに劣るとも言えます。
あなたのホームページはタイトルキーワードとコンテンツが一致していますか。「花のサイト」ならば、花を販売しているのか、生け方なのか、宅配なのか、押し花なのか、食用花なのか、をはっきりキーワードで示さなければいけません。
このようにSEOの第一歩は、サイトタイトル、ページタイトル、見出しのキーワードをしっかり選定する事が先決であり、ページの本文と一致している必要があります。これら相互が関連していないと今後どんな施策を施してもクリック率は確保できても直帰率が高くなり、コンバージョンに至る可能性が低くなります。また検索順位の低下にもつながります。
それともう一点、地域性が高いホームページについて考えて見ます。
個人店舗などのホームページで、営業場所から半径20km圏内で事業をされている場合は、キーワードを地域で絞る必要があります。業種の特徴やアピールポイントだけのキーワードで全国ネットで勝負しても競争相手が増えるだけです。
極端な例ですが個人経営のガソリンスタンドのホームページなら、東京から大阪にわざわざガソリンを入れにくる人はいませんのでキーワードを地域名、区名で完全に絞る必要があります。でないとサイトを公開している意味がありません。
このように地域性が高い個人店舗では、地名(都道府県/市町村名)、駅名(沿線名)、バス停名、などを巧みに複合キーワードとして散りばめ、検索者さんを捉える事が必要です。結論としてSEO対策で最も重要なのは、ホームページに関連したタイトルとキーワードであり、ココで間違うとこの後どのような対策をしてもSEOにはならないと言う事です。
地域的な対策が出来ていないと、おのずと自然発生的な被リンクも発生しないという事になります。外部SEOでの被リンク獲得のための対策は、ホームページのタイトルを決める時点からすでに始まっていると考えなければいけません。
そのためのキーワードツール等は色々ありますが、基本は検索者の気持ちになって、「自分なら検索窓に何を打ち込むか」を考えて、実際に色々検索してみるのが一番だと思います。またグーグル検索を普段から使い慣れておく事は必須です。
当サイトでご紹介している作成ソフトシリウス2がリニューアルされる前のシリウスでは、シリウスのユーザー間での申請で一方向被リンクSEOが自動化されるという機能が搭載されていました。その機能もグーグルのアルゴリズムの進化で指針に準拠しなくなった事から被リンクとしての有効性を失い、現在の最新バージョンでは廃止されたという経緯があります。
良質なサイトが被リンクを受けるとき、どのようにリンクされるのかを考えてください。自然に被リンクが増えていく様子を想像すると言う事です。サイトの立ち上げ直後にいきなり被リンクが10本付くなどという事はありえない事です。
また、全く被リンクが付かない月があると思えば、ある月は20本の被リンクが付くというのはどう考えても不自然です。
自然発生する被リンクでは、このような不自然な被リンクの付き方ではなく、ある一定のリズムみたいなものが存在します。グーグルのアルゴリズムはこのように被リンクされる数とタイミングと被リンクページを監視しています。
またアルゴリズムは「揺さぶり」というような事もやってのけます。
「検索順位が下がると、被リンク数がふえる。」これは作為的であると疑われるのです。怪しいホームページがあるとグーグルはワザと順位を落として、ホームページ作成者の様子をみているのです。日本の警察では禁止されている[おとり捜査]みたいなもので、順位下落後に著しく被リンクが増えていないかを観察していると言う事です。
このようなアルゴリズムによる悪質サイトの取り締まりの技術は特許をとっています。
なので、すでにお伝えした通りバージョンアップ前の作成ソフトシリウスの全自動被リンクSEO機能は画期的で大変便利でしたが、ユーザーが「上限を決めて」利用したとしても、この事がSEOで危険を伴うため廃止になったという事です。
「上限を決めて」というのは、いくらナチュラルな被リンクを装っても、絶対数というボーダーは決まっています。例えば、10ページぐらいの薄っぺらいホームページに、ビックサイトからの被リンクが、100も200もある事自体が普通に考えてもおかしい事です。なので現在SEO自動化機能が搭載されている作成ソフトをご利用の方は注意が必要です。
グーグルのクローラーが悪意のある被リンクを見破った場合、2通りのペナルティの方法があると思って頂いて結構です。テクニカルな違反行為が重大であるか、軽微なものであるかという判断をしています。
理由問わず怪しいものは即圏外という訳ではありません。例えば道路交通法で例えるなら、「自転車の二人乗り」と、「交通事故での車のひき逃げ犯」を区別するみたいな、悪質度を監視するシステムになっているという事です。
そのグーグルの規約違反に対する悪質の程度はアルゴリズムの能力でサイトを判定しています。
完全に「ひき逃げ」に匹敵するような悪質な被リンクであると判断された場合は、その場でグーグル関係者の目にとまる事なく、キャッシュを削除されインデックス自体がなくなってしまいます。存在しないホームページになる訳です。
検索してもまったく表示されません。俗に言う圏外スッ飛ばしです。
これは前もっての警告や通知は一切なしで実行されます。少し昔のデータですが2013年の2月から5月の間でこの処置を受けたホームページは1,000から2,000サイトと報告されています。このうち復帰できたサイトは30%程度で、元の順位に返り咲いたサイトはほとんど無かったという事です。重大なグーグル規約違反は次の通りです。
この処置で検索圏内に復帰するためにはサーチコンソールというサービスに登録している必要があります。サーチコンソールで再審査請求という項目があります。そこでグーグルに対して検索圏内復帰(ペナルティ解除)の手続きが必要になります。この場合では言い訳や弁解は一切通用しないためサイトの改善やページの削除が必要です。
[再審査リクエスト送信]必要記入事項
このリクエストはアルゴリズムではなくグーグルスタッフによって目認で判断されます。ただ単に「修正しました」だけでは、復帰は絶対にないと思って下さい。誠意がないとまず無理です。またこのような事態になる前にウェブマスターヘルプフォーラムをご覧になる事をお勧めします。またガイドラインも一度目を通しておくと良いです。
サーチコンソールに登録していれば、警告の通知が来ます。アルゴリズムが軽微な規約違反に抵触すると判断すると、そのサイトをグーグルのスタッフの手に渡し、スタッフにペナルティの可否の判断を委ねた結果での警告の通知です。
この場合の対処方法はもう一度規約を読み直し、サイトを改善する必要があります。警告の通知があった時点で修正すればOKです。これらの制裁はグーグルのシステムを無料で使用している以上は仕方ない事です。
グーグルにしてみれば会社の運営上死活問題になるわけですから当然です。また悪質サイトの取り締まりは、スポンサー(広告主)に対するサービスのひとつになっているのです。