A ドメインには運用方法も含め、ご質問の通り呼び名が4っあります
このページでは、会社・店舗ホームページにかかわらずネットを利用する以上、「危機管理」という概念を意識するため、「ドメインの取得会社、レジストラ」と「レンタルサーバーの契約」を別会社で契約する前提で解説しています。
上記で解説しますが、どのような組み合わせでも考え方はまったく同じです。
独自ドメインはインターネット上のあなたの住所です。ドメインを取得する場合レジストラとの契約で、ある文字配列のドメインを定められた一定期間利用する権利を取得します。「独自ドメイン」とはこのような手続きをしたドメインです。
ドメインを含めたインターネット資源を全世界的に管理しているのは「ICANN」という組織ですが、「ムームードメイン」や「お名前.com」などのレジストラは、ドメインを取得する者と「ICANN」を仲介する管理業者だと考えてください。
当ページのドメインの解説では、例としてご覧頂いている当サイトのURLを使って進めていきます。
当サイトURL
http://softsate.info/
softsate.infoがレジストラであるムームードメインから取得したドメインで、これから解説する全てのドメインの元になります。そもそもインターネットの住所は「IPアドレス」と呼ばれる9桁の数字の文字列ですが、これを文字列に変換して解りやすく表示させたのがドメインです。なのでドメインはインターネット上ではIPアドレスで通信されています。
そして「独自」と言う表現は、ドメインを契約した本人だけの「固有の」と言う意味で使われているだけです。あなたがドメインを契約し、レジストラに代金を支払って、そのドメインが正式に運用できるようになった瞬間、そのドメインはあなたの「独自ドメイン」と呼ばれます。独自ドメインの取得は携帯電話の番号取得とまったく同じイメージです。
この独自ドメインの運用方法で呼び名が変化していきます。
サブドメインは、独自ドメインから作る事ができます。あらたにレジストラと契約するのではなく、契約しているレンタルサーバーの管理画面のドメイン操作で、サブドメインを設定するという事なのでもちろん無料です。
例として独自ドメイン[softsate.info]から、サブドメインを作ってみます。
URL・・・http://site.softsate.info/
上記の場合、[softsate.info]に[site]というアルファベットを付与した。
[site.softsate.info]というサブドメインを生成した。
サブドメイン設定のルール
当サイト下記からの設定方法の解説は既にさくらサーバーに独自ドメインを設定している場合の操作方法です。独自ドメインを保有していない方でも、さくらサーバーが用意する60種類のドメインから最大3っまでサブドメインを作成する事ができます。この場合のドメインの種類と設定方法は下記の関連ページのリンクからご確認ください。
関連ページ
※ ページの一番下にあります。
今回は、http://site.softsate.info/と言うサブドメインを作成したいので、上記のような記述となります。
記述しましたら右の「追加ボタン」を押します。
下記のように作成したサブドメインが表示されています。
ここまでの操作で、サブドメイン[site.softsate.info]が作成できました。
あとは、アップロードなどは独自ドメインと使用方法は同じです。サブドメインを作成する場合は独自ドメインを取得したレジストラに係らず、作成操作はレンタルサーバー側ですべて行います。
この作業は、レンタルサーバーとドメインを取得した会社が同じでも変わりありません。注意点としては、レンタルサーバーがサブドメインに対応していない事があります。当然この場合はサブドメインを作る事はできません。
データベースの数が1、またはPHP非対応の場合は、
お問い合わせフォームの設置が不可になります。
店舗・企業サイト作成では最低限お問い合わせフォームが使えるプランが必須になります。私も「さくらサーバー」を利用していますが、15年間トラブル無しです。この当サイトもさくらサーバーの「スタンダードプラン」で運用しています。特に性能の要求が無ければ自社のホームページを運用するなら最低価格で高性能な [さくらのスタンダード] をお勧めします。
サブドメインのメリット
わずかなメリットですが、第一のメリットはドメイン代を節約できるという事です。それと後で解説するサブディレクトリでの運用と違い、サブドメインはルートのドメインの影響をまったく受けません。
元の独自ドメインのSEOの影響を受けないと言う事は、独自ドメイン自体の現状のSEOパワーも受け継がれませんし、また逆に万が一サブドメインがペナルティを受けたとしても、メインドメインには影響が無いって事にもなります。サブドメインは独自ドメインから完全に独立したドメインであると言う事です。
また元のドメインとキーワードが被っても、そのキーワード効果が薄くなる事で検索で表示されにくいと言う事も発生しません。グーグルのサイトを評価するシステムはサブドメインに対する認識が、完全にひとつの独立したドメインであると取り扱っているという事になります。サブドメインと元のドメインはいかなる場合でもお互い影響する事はありません。
サブドメインのデメリット
サブドメインで作成したサイトの評価が高くなった場合
デメリットとして一番悔やまれ、あとで取り返しがつかないパターンとして、サブドメインで運用していたサイトがSEO上強くなり、あるキーワードで思ったより上位表示された場合です。「独自ドメインで運用していれば」と後悔先に立たずって事です。サブドメインより独自ドメインの方が、やはり多少なりともグーグルの評価は高くなるのは間違いないです。
また、この場合もサブドメインのSEOパワーが元のドメインを押し上げる事はありません。
サテライトサイトを100〜200個作成して自作自演のリンクを貼る時代でもないですし、今からホームページ作成を始める方は当初独自ドメインで運用する事を強くお勧めします。メインサイトのサブドメイン運用はまずありえません。
ただし次の例のようなサイト構成を初めから計画できる人は別です。
あまりにも有名なので一応解説します。ヤフージャパンの総元のルートドメインはご存知の通り[yahoo.co.jp]です。そして検索結果では、下記の画像のように、サブドメインで運用しているサイトのリンクが表示されます。
例えば「ヤフーオークション」と「ヤフーニュース」との間は「オークションとニュース」なのでコンテンツに関連性がありません。これはヤフーというグループのなかで、色々なカテゴリィを派生させていて、それぞれが独立したサイトとして運営され、総元がヤフーの独自ドメインであると言う事になります。
サブドメインは、元のホームページからコンテンツに広がりを持たせるために利用されて、はじめて検索結果でその影響力にSEO効果を持たせる事ができると言えます。それぞれのサブドメインサイトの規模が大きくなるとなおさらです。
またサブドメインのルートが「yahoo」であるためブランド力があります。
そしてこのような巨大サイト群として育つと、上記の検索結果のように、ルートドメインの検索結果の下に、サブドメインのリンクが並ぶ事になります。このサブドメインのリンクの表示はグーグルの一存であり、当然ですが20〜30ページのペラサイト群では、まずこのような表示のされ方はしません。
結論的には、サブドメインの本来のメリットは個人運営のサイトでは見当たらないという事になります。
大規模な(数千ページ)ホームページの構想が無い限り、ドメインは1サイトに付き1個取得しておく方が無難です。ホームページの内容の濃さが同じなら、サブドメインは独自ドメインを超える事がないと考えられるのが普通だからです。
現在運用しているホームページの最上階層のフォルダの下に(中に)新しくフォルダを作成し、その中に新たに別のホームページをアップロードする事。サブディレクトリはドメインから新しいドメインを派生させるというサブドメイン的な考え方ではないのですが、新にドメインを取得する事なく、ホームページを運用できます。
サブドメインではSEOを含めた全ての面で元のドメインと影響する事はないということでした。しかしサブディレクトリでサイトを運営する場合はドメインの下層フォルダにアップロードするため、カテゴリーの一部になります。このためサブディレクトリで運用するサイトはSEOにおいてルートのドメインとお互いに運命共同体であると言えます。
例として、次のようなURLを作ってみます。
サブディレクトリURL・・・http://softsate.info/bonusbox/
下の画像は、さくらレンタルサーバーのあるひとつのアカウントのwwwフォルダの中でホームページを複数運用しています。これをマルチドメインと言います。そして画像で見えている[softsate]っていうフォルダの中で今ご覧いただいている、このホームページのファイルが入っています。今あなたはこのフォルダの中のファイルを見ている事になります。
この[softsate]フォルダはURLで言うとhttp://softsate.info/となりホームページの一番上の階層である訳です。次にこのフォルダをダブルクリックしてフォルダの中に格納されているファイルを見てみます。
親フォルダの中の子フォルダである[bonusbox]が見えました。このフォルダの中に、別に作成したホームページのファイルをアップロードすると、そのホームページのURLは次のようになります。
http://softsate.info/bonusbox/
ホームページファイルの第一階層のフォルダに作成したホームページだと言う事です。フォルダはディレクトリとも呼ばれます。この事から親のフォルダのサブ(下)なのでサブディレクトリ運用と呼ばれます。
ちなみに私は他にも複数サイトを運営していますが、お問い合わせフォームだけの1ページのサイトを作成して、それらのサイトの共通のお問い合わせページとしてサブディレクトリで運用しています。
このようにサブディレクトリ運用の活用法の例として、問い合わせフォームやメルマガ登録フォームなどのペラサイトの運用が挙げられます。ホームページを複数持っている場合、フォームを共通させリンクで飛ばします。
サブディレクトリ運用のURLの例
上記のようなペラサイトに独自ドメインを一つ割り当てるのは経費がかかるため、このようにする事もあります。
サブドメインサイトの場合は独自ドメインと同じ要領でアップロードするのに対してサブディレクトリの場合は、トップページの下の階層にアップロードされるため、独自ドメイン直属のホームページになります。なのでサブディレクトリのホームページは独自ドメインのコンテンツの一部と見なされ、グーグルの評価も同じサイトとして判断されます。
もうひとつ重要な事が、メインのホームページと関連するコンテンツにする必要があります。例えばメインのホームページが、「花の育て方」について解説しているとします。この場合サブディレクトリで、花の育て方に関連する「植木鉢」についてのホームページを運用するのはOKだという事になります。
こうすることで、メインのホームページのSEOパワーの恩恵を「植木鉢サイト」が受け、また逆に「植木鉢」のサイト評価はメインサイトに影響します。しかし、まったく関連性のないホームページの場合はキーワードが異なり、ユーザビリティに欠ける場合は逆効果となってしまい、メインサイトのSEOに悪影響を及ぼす可能性もあります。
メインサイトがグーグルからペナルティを受けた場合、サブディレクトリサイトも同じ影響を受けます。サブディレクトリのホームページはメインサイトのコンテンツの一部である事から、グーグルはフォルダの階層が違うだけでメインサイトと同じホームページと判断するためです。結局グーグルはフォルダごとにホームページを評価している事になります。
またメインサイトと同じようなキーワードばかりを使いまわすと、その効果が薄れてサブディレクトリとしてのメリットが薄れてしまう可能性もあります。この場合はサブディレクトリサイトとして作成するのではなく、ただ単にカテゴリーページとして運用した方が良い事になります。なのでサブディレクトリサイトとする必要があるかを考慮する必要があります。
上記の私の問い合わせフォームなどのサブデイレクトリ運用のペラサイトは、グーグルにインデックスさせていませんのでサイト間での影響が無く、検索でも表示されません。ただ単にドメイン代の節約と手間削減だけが目的です。
シリウス2を購入して初めてサブディレクトリを使う場合の注意事項
サイトオプションの設定で「サイトURLのwwwの統一」という項目がありますが、こちらを「wwwなしで統一する」を選択するようにして下さい。「wwwなしで統一する」にチェックを入れないとサブディレクトリのサイトURLに接続しても、ルートの一番上の階層 [www] にアクセスしてしまい、サブディレクトリサイトが表示されません。
サブディレクトリの設定に関係なくどちらにしても「wwwありで統一する」はSEO上マイナスになる可能性もありますので、この設定は避けてください。詳しく書きませんが後で面倒くさい事が発生する可能性があります。
またシリウス2はレスポンシブウェブで利用するのが基本で、ブラウザの大きさを選ばず最適表示させる事ができますが、そのためには「アイフォンサイトを生成しない設定」にする必要があります。
この設定を「生成する」にした場合Not 404 Foundが表示され、サブディレクトリのサイトが閲覧できません。シリウス2ではデフォルトの設定でチェックが入っていないので、その設定を変更しないでください。
上記画像のようにシリウス2ではサイト作成時に独立ページを作成する事が可能になっていて自動でサブディレクトリサイトのフォルダを生成して表示させる事ができます。自分でサーバーにアクセスしてフォルダを作成するのと比べると、手間としては変わりませんが同一サイト作成画面で管理できるのがメリットとなります。
関連ページ
今回のマルチドメインの解説ではFFFTPの画像を使います。しかしサーバーが同じならファイルジラやシリウス2に内蔵されるアップロードソフトを利用しても表示される内容と、その原理である階層構造は全く同じです。
※ [Xサーバー] と [さくらサーバー] は若干階層構造が異なりますが、原理自体は同じです。
ホームページ作成が初めの方は当初レンタルサーバーと契約する必要があります。次にその契約したサーバーに接続するためにFFFTPにアカウントを設定し、FFFTPからサーバーに接続する事になります。
私はサーバーを4っ借りているので、下記画像には4っのアカウントが表示されています。サーバーをひとつだけ借りている方は、当初パスワードを設定して接続すると、アカウント名が1っ表示されているはずです。
アカウントをダブルクリックすると接続されますが、その際さくらレンタルサーバーでしたら、wwwフォルダが見えますので、さらにダブルクリックしてwwwフォルダを開きます。その中にホームページをアップロードするためのフォルダを作成します。このフォルダの中にサイトをアップロードする事になります。
まずひとつ目のホームページを作成する場合はフォルダをひとつ作成します。
上記の画像はフォルダが14個見えていますが、これは14個のホームページを、このひとつのアカウントのwwwフォルダの中で運用している様子です。なので、あなたも2っ目のホームページをアップロードする場合は、2っ目のフォルダをこの階層に作成して、そのフォルダの中に2っめのホームページをアップロードする事になります。
上記の画像のように、ひとつ借りたレンタルサーバーのなかの「ひとつのwwwフォルダ」で複数ホームページを運用する事を、「マルチドメインで運用」すると呼びます。なのでマルチドメインという言葉はサーバーでの用語になります。
要するにマルチドメインとは一つのアカウントの中で、複数のホームページを運用する事を言います。当初フォルダを一つ作成し、一つだけホームページを運用する場合では、そのドメインはマルチで運用されているとは呼ばないわけです。
またサーバーによって、マルチドメイン数は決まっていて、例えばさくらサーバーのスタンダードプランは最大200個まで設定できます。ストレージ容量については一般の店舗・企業サイト程度では余裕があるため気にしなくても大丈夫です。
シリウス2のアップロード機能
超高速のFTPソフトが内蔵されていてサイト作成画面から利用できます。なので新たにFTPソフトをインストールする必要はありませんが、上記のようなサーバーの階層構造を理解しておく必要はあります。
関連ページ
ドメインの運用
http://ftp.softsate.info/merumaga/
上記URLのホームページをマルチで運用した場合、③の呼び名になります。
③はhttp://ftp.softsate.info/というサブドメインのサイトにmerumaga/と言う名前のフォルダを作成し、そのフォルダにアップロ−ドされているサブディレクトリサイトであり、更にマルチドメインで運用されているという事になります。
マルチドメイン利用時の注意事項としてはマルチで運用できないサーバーもあるという事です。またレンタルサーバーを扱う会社ではプランによって、マルチドメインで運用できる数も変わります。現在ではほとんどのサーバー会社でマルチドメンの機能はついていますが、サーバー契約時に運用できるドメイン数はチェックしておいた方が良いです。
よほどの事が無い限りマルチドメンの限度数を超えるホームページを作成する事は無いと思いますが、もし足りない場合はもうひとつレンタルサーバーを契約してアカウントを増やすか、または上位のプランに変更する必要があります。
2っ目のレンタルサーバーを借りる場合は1っ目とは別のサーバー会社と契約した方が良いです。ホームページを分散させるためにと言う事と、危機管理の面で万が一ひとつの「レンタルサーバーの会社が潰れた」としても、もうひとつのサーバーに移せば、一瞬で問題は解決します。これはサイト数が多い方にとって地震対策にもなります。
アフィリエイトなどで20〜30個のホームページを持っている人は月100万以上稼いでいますので資産管理としてホームページを扱います。サイトの運用は経営なので初心者さんであっても、このような事は意識して欲しいと思っています。
先程「レンタルサーバー会社が潰れた場合」と書きましたが、ミサイルが飛んできてもおかしくない時代であり、けっして大袈裟な話ではないです。縁起でもない話ですが地震に関しては明日かもしれません。
私がさくらレンタルサーバーをお勧めしている理由は、「地震対策」にもあります。
-----引用文------
レンタルサーバー事業の大手で多数の実績もあり、障害・災害発生等の緊急時の対応も迅速で信頼性が高い。データセンターは、東京(東新宿・西新宿・代官山)と大阪(堂島)にあり、24時間の有人監視が行われています。データセンターの設備については、震度7の地震にも耐える制震・耐震・免震構造を採用している。
今回のご説明した通りドメインはその使われ方によって呼び名が変ります。ドメインの色々な機能と使い方については、あなたのホームページの構想次第でうまく利用していく必要があります。特に店舗・企業サイトを作成されている方でブログも運営するなら、そのブログはお店の独自ドメインのサブドメインで十分活用できます。
シリウス2であれば通常のHTMLサイトとブログ形式のサイトも作成する事ができ、そのうえ独立ページと呼ばれるサブディレクトリサイトも同時に作成できる事から一石三鳥になっています。