店舗のホームページはお店の数だけあると思っても良いくらいで、検索順位で10位以内でなければクリックされる事はなく、ホームページは無いのと同じです。これは訪問者さんがそれ以降のページをほとんど見ないためです。またキーワードにもよりますが検索順位が低い場合、サービス自体がマイナーであると認識されてしまい、信用度もなくなりがちです。
ホームページタイトルで検索される事ももちろん重要ですが、サービス内容のページで検索される事もユーザーの獲得では必要です。このとき会社や店舗のサービスの特徴をひとつだけ強くアピールするという事が検索される秘訣になります。
自社のサービスが、「全国対応で、何でも取扱っていて、何でもできる」と言うのは悪い事ではないのですが、これでは星の数ほどあるホームページのなかに埋もれてしまいます。多数に埋もれてしまうと、検索で上位表示が難しくなります。
上位表示のコツとしては、「何でも」ではなく、「ひとつ」で良いので「絶対に他社には負けないサービスがある」という事をサービス内容でアピールすることです。このサービスはキーワードで絞り、地域性のある店舗では地域も絞ります。
そのサービスに関連する語句をホームページのタイトルキーワードやH1テキストに記述する事で差別化をはかります。このような事は検索キーワードの範囲を狭くするように思われますが、ウェブマーケティングの基本です。
これはサービス内容のページだけでなく、トップページを含め各ページでも言えます。広く、浅くではなく、それぞれ単一のキーワードを深く掘り下げ、特化させる事が重要です。この分野では誰にも負けない!というイメージです。
「子供服」をキーワードで細分化してみる
子供服--「〇〇市」に住む「小学4年生」の「活発」な「男の子」が「夏休み」の「家族旅行」で着る服
私の実績では、小企業や個人店舗のホームページなら、地域名と絞ったサービスキーワードなら、ほとんど検索順位5位までに表示させています。その際の作業はまず会社や店舗の「サービス」をすべて書き出し、その中で一番ホームページでアピールしたいサービスを「ひとつ」に絞って、そのキーワードで2,000文字程度の記事を作成しました。
このようにサイト作成画面でいきなりテキストを記述するのではなく、「先にまとめる」と言う作業が必要です。
例えば、法律事務所のホームページで、全国に向けて「何でも解決します!」や「法律事務所名」だけで、初心者さんが作成した5〜6ページのホームページでは、まず検索10位以内に表示されません。やはり絞る事が必要です。
「絞る」とは?地域の場合、北海道のガソリンスタンドのホームページは沖縄の人に見てもらう必要はありません。全国のガソリンスタンドと競争する必要はなく、北海道の市町村の小さい範囲の方が競争相手が少ないのは歴然としているので、サービス対応範囲内でキーワードを考えます。地域が狭くなるほど、検索で表示される確立がが高くなると言う事です。
次にあなたの扱っているサービスを細分化して、実際に得意である分野でキーワードを考えます。サービス内容のページでの、この「得意な分野」のキーワードと、先ほどの地域名でホームページのタイトルやH1を決めていくって事です。
ページタイトルを決めるパターン
業種名|得意な分野|サービス可能地域
法律事務所|得意な案件(サービス内容)|地域名
交通事故問題の解決は法律事務所に任せて安心|東京都杉並区
社名を入れる必要がある場合はH1テキストに記述するだけでも大丈夫です。「トップバナー作成」のコンテンツでもお話しましたが、このページタイトルを決定する場合は、会社名は入れる必要がありません。訪問者さんは良質なサービスをさがしています。ユーザーのグーグル検索キーワードは会社名ではなく「地域とサービス内容」なのです。
もしあなたに困ったことがあって、悩み事などを解決するためにグーグルで検索するとします。この場合「会社名」を検索窓に記述しますか?恐らくしていないはずです。訪問者さんが「グーグルの検索窓に打ち込むワード」これがすべてです。
この検索キーワードがタイトルテキストに入っている必要があるのです。だから検索されます。その可能性が極めて高く、細分化しやすいのが「サービス内容」そのものになります。またターゲットを限定するほどホームページのオリジナリティがあがり、濃い訪問者さんをゲットできます。少し極端な話ですが、法律事務所の場合でタイトルの例を書きます。
キーワードの絞り込み
「東京都杉並区に住む、28才既婚で2人の子供を育てる共働きの女性が、離婚問題でお困りの場合に多数の案件実績があり、早期解決で頼れる法律事務所」
仮に、上記のように完全にターゲットを絞ったのなら、この超複合キーワードを検索窓に打ち込んだ検索者は、あなたのホームページを間違いなく検索順位1位で発見する事になります。このようにすべての人ではなく、「ある特定の女性」がグーグルの検索窓に打ち込む言葉を考えます。理論上、上記のタイトルでタイトル検索した場合は100%検索1位です。
タイトルテキストには文字制限があり、これをオーバーすると省略されてしまいます。なので上記の例は現実的ではありません。上記タイトルは「27文字程度」に文字数を詰める必要があります。またタイトル内にキーワードが多すぎると、ひとつひとつのキーワードのパワーが薄くなり、タイトル内のそれぞれの単独のキーワードでは検索表示しにくくなります。
みんなに語りかけない
ホームページのクオリティの前に、検索順位は、このワードが一致するか?しないか?だけなのです。
検索されにくいタイトル記述の悪い例
「法律問題の事なら○○法律事務所」
絞りを効かしたページタイトルタイトル
「女性にやさしい法律事務所 離婚問題を早期解決|東京都杉並区」
次にそのサービス内容に納得した訪問者さんは、次に当然お金の事が心配になります。なので直接そのサービス内容ページから料金ページにリンクさせても良いと思います。また料金表のページを作成するなら、そのページトップの一番先頭に、上記の得意分野の内容の価格を優先的に記述するようにます。このパターンは業種による違いはありません。
訪問者さんは自分の要求にあったサービスをさがして検索します。そして検索結果のホームページを開いた瞬間に直感でそのホームページを利用するかどうか判断します。その判断の次に、グローバルメニューの内容で自分のさがしているコンテンツがあるかどうか確認します。最後に信頼性があるかについては、ホームページの記事を読んで判断します。
様々なハードルをクリアして、そのすべてに納得できた訪問者さんがコンバージョンとなり、実際のお問い合わせやお申し込みを決断するわけです。コンバージョンに至るまでにはこのような幾つものハードルがあり、すべてクリアされる必要があります。掛け算のように「1っの項が0」になると「結果は0」になってしまいます。
このハードルをすべてクリアして頂くために「ブレてはいけない」という事が一番重要になります。
ホームページが検索される
(キーワードが一致するから検索される)
ホームページを開いたときの第一印象
(お客さんのイメージとサイトデザインが一致)
サービスの内容
(提供サービス内容とお客さんの要望が一致)
価格とメリット
(お客さんの価値感と価格設定が一致)
ホームページの信頼性
(プロフィールや社会的信用性、会社概要)
コンバージョン
(お問い合わせ・お申し込み)
このように、コンテンツがブレなく一貫して基準を満たしている事がホームページ作成で要求されます。特にサービス内容のページでは、「トップページタイトル」と深いつながりがあるので、SEO対策において最重要ページであると認識して記事を作成して下さい。反応のあるホームページだからこそ広告経費で一番費用対効果が高くなる訳です。
目的を明確にする
サービス内容のページを作成する前に、そのページの目的を明確にしましょう。訪問者に何を伝えたいのか、どのようなアクションを促したいのかを考え、それに基づいてコンテンツを構築します。
ホームページ訪問者の欲求や関心を理解し、その情報をピンポイントで提供することが重要です。サービス内容のキーワードで検索してくれた訪問者をいかに満足させるかを考慮して下さい。
複雑な言葉や業界用語は避け、分かりやすい言葉を使用しないとユーザーはホームページから離れてしまいます。簡潔かつ明確な文章を書くことで、訪問者が情報を理解しやすくなる事はコンバージョンに与える影響は大きいです。
サービスの特長やメリットを強調し、ユーザーにとって魅力的な要素を際立たせましょう。ボールドテキスト、箇条書き、画像、ビデオなどを使用して視覚的に引き立てることができます。
グラフィックス、写真、イラスト、ビデオなどのメディアを使用して、サービス内容を視覚的に魅力的に表現する方が良いです。しかし、メディアの使用はホームページが重くならない程度にして、過度にならないよう注意してください。
テスティモニアルとは商品やサービスに対して専門家や使用経験者、有名人などから商品特性や推奨意見などの説得力のある説明を記述してもらい、コンテンツの信頼性、独自性が高まる事を狙ったマーケティング手法です。
実際グーグルはホームページの価値の判断としてテスティモニアルも分析しています。商品に対する既存のお客様の成功事例や評判の良いテスティモニアルを掲載することで、アルゴリズムからの信頼性を高めることができます。
ページの終わりに、次のステップに進むための明確な誘導のためにリンクを設置した方が良いです。例えば、次の関連コンテンツに飛んだり、お問い合わせフォームへのリンク、また実際サービスを購入するボタンなどが含まれます。
シリウス2ではパーツ機能で「CTAの作成」を補助する機能が搭載されています。
サービス内容は時間とともに変化することがあるため、ページを定期的に更新し、常に最新情報を提供している状態でホームページを維持する必要があります。
以上の注意点とコツを考慮して、サービス内容のページを作成すれば、訪問者に価値のある情報を提供する事が可能になり、お問い合わせやお申込みなどのコンバージョンが期待できます。