HTMLサイトとブログの違いは? ワードプレスとは何?
A まったく別物と考えてください!
データファイルの取り扱いがまったく違います。
HTMLサイト(以下サイト)は静的サイト、ブログサイト(以下ブログ)は動的サイトとも呼ばれています。これはサイトファイルの扱いがまったく違う事から、システム自体の根本的な運営方法が、サイトとブログでは異なっています。
まずサイトの場合は、自分のパソコンと、サーバー上でサイトファイルをアップロードしたりダウンロードしたりしますよね。いわゆる更新です。
書き換えや、新しいページを作成した場合にはFTPソフトでアップロードします。あなたのサイトファイルは、デスクトップとレンタルサーバーを行き来しています。
一方ブログの場合はこのような概念がありません。
まずFTPでファイルをアップロードするという作業とは無縁です。簡単に言いますと、ブログの更新や記事の追加は、直接サーバー上で書き換えを行っているという事です。
サーバー上に置かれたテンプレートのシステムの中身を変更してブログを構築しています。
なので当初ブログを独自ドメインで作成する際、はじめにそのシステム自体をサーバーにアップロードする必要があります。またレンタルサーバーの機能として、MySQL(データベース)やCGIと呼ばれるサーバー上のルールを構築できなければ、ブログは運営できません。
また上の画像にあるよう、閲覧者自身もこのシステムの一部に入り込む事ができます。なので投稿できるのは、管理者であるブログ運営者だけではありません。
そしてブログ運営者が管理する部分には、セキュリティがかかっています。これにより、閲覧者も記事の投稿ができるのですね。
このような感じで、ブログ運営者は、簡単に閲覧者とコミュニティをとれます。フォーラムなどがこの例です。いつもあなたが、ブログサイトを見ている感覚で例をあげてみます。
トップページを見ています。そこには気になる記事のリンクがありました。そのリンクをクリックします。するとシステムはデータベースに格納されている指定されたその記事を取り出します。その取り出したファイルがブラウザに表示されて、その記事を見ると言う事です。
なのでブログの記事を見ているという事は、直接サーバーのディレクトリのファイルを見ているのではありません。ここがサイトと違うところです。
ブログ記事はCGIというシステムでデータベースを出たり入ったりしています。その操作はあなたのクリックで指示されていることになります。このシステムを使う事で、閲覧者がブログに参加できるという事の他に、もうひとつの利点があります。
ブログって更新が頻繁にされて、記事がどんどん増えていきます。例えば10,000ページくらいになったとすると、これをサーバーのディレクトリだけで管理すると重たくなるのですね。
その記事ファイルをデータベースと呼ばれる別の倉庫に格納しておく事で、システム自体が軽くなるというメリットがあります。アメブロなど無料ブログも、同じようなシステムになっています。
上記のように、HTMLサイトとブログサイトは、「システムを構築する概念」がまったく別物であると言えます。ワードプレスというのはこのようなシステムに対応したテンプレートになります。(ワードプレスは独自ドメインでのブログ運営の事を言います。)